就職活動において事務職・正社員を第一志望としているのに、就活サイトを見ても企業説明会に参加しても募集しているのは、営業職などを含む複数の職種での採用を行う「総合職」ばかり。就職はしたい、正社員の安定したポジションで事務職での内定が欲しいけれど、自分の志望が100%通らないのはちょっと嫌だ…と思っている人も少なくないはずです。 そこで就職活動に関する事務職正社員採用の実態や現状についての解説、そして第一志望である事務職・正社員として就職できる方法について紹介します。特に営業職はしたくないけど正社員で働きたいという、就活生は要チェックです。

総合職採用は大学生・大学院生の新卒採用のトレンドに

公益社団法人全国求人情報協会の調べ(※)によると、2023年卒の新卒採用において大学生の総合職応募は全体の46.4%。大学院生では64.2%という高い数値を記録しました。対前年よりも減ってはいるものの、依然としてほぼ半数を占めるという高い割合となっています。つまり、事務職・正社員採用にこだわりたくても、募集の段階で募集の数自体があまり多くないという状況にあると、データ上でもハッキリとおわかりいただけるはずです。

※公益社団法人全国求人情報協会「2023年卒学生の就職活動の実態に関する調査」より

hhttps://www.zenkyukyo.or.jp/2023_shinsotsu_release/

なぜ、企業は総合職募集に積極的なのか

企業が新卒学生を採用するにあたり、総合職採用に積極的になっているのには様々な背景が考えられます。

■学生の適性を見て配属先を決定したい

基本的に社会人経験がない新卒学生に対し、企業としては一人ひとりの潜在的な能力を見極めた上で配属先を決定する傾向にあります。つまり「Aさんは事務職が第一志望だが、コミュニケーション力が高く、営業としての適性が高い」と判断すれば営業職へ配属する可能性が高くなります。特に正社員採用を行う場合、適性が高ければ高いほど長く勤めてくれるという、雇用の継続に対する企業側の期待感も大きく影響していることが考えられます。

■実は営業職への配属が最優先である

企業が利益を得るためには、事務職よりも営業職を多く採用するという傾向があります。組織のバランス的に事務職も採用する必要があったとしても、事業や業績の拡大を目指すためには、営業職の人数を多く確保しなければならない事情があるのです。正社員であっても事務職を利益を生み出す上でのアシスタント的ポジションとして捉え、あまり数多く採用しないという側面も考えられます。

■IT化による事務職正社員の省人化

最近では業界を問わず、DX化によって事務作業の自動化を推進することで、事務職正社員の省力化と人的コストの削減を行おうとする企業が増えている傾向にあります。営業職やエンジニア職などの専門性の高い職種よりも、事務職単体での積極採用が少ないのも、この傾向が大きな影響を与えていることも十分考えられます。

事務職・正社員の新卒採用を諦めるのはまだ早い!

社会人として働く期間は人生の大半を占めることを考えると、配属の可能性に期待して総合職へのエントリーも致し方がないかもしれません。しかし、そこで簡単に諦めてしまうのも、自分自身に嘘をつく形になり妥協と共に過ごすことにもつながります。やはり就職するなら、納得のいくところで自分らしく働く方が健全と言えるでしょう。

そこで注目すべきは、事務職の仕事を専門的に行っている企業の存在です。実は事務職・正社員の人数を減らして経営の効率化を目指している企業の中には、外部企業へ事務作業をアウトソーシングしているところも少なくありません。このような社内業務を外部に委託するサービスのことを「BPO(ビジネス・アウトソーシング・プログラム)」といい、ここ数年で多くの注目を集める成長中のビジネスカテゴリーでもあります。

BPO会社なら事務職・正社員で働くメリットがたくさん!

BPOでのワークスタイルは、委託された企業へ派遣された上で、事務職など一般職として働くというもの。「常用型派遣」という働き方ですが、一般派遣のような登録型ではなくBPO企業で正社員として雇用される点に大きな違いがあります。そこでBPO企業で事務職・正社員で働く上でのメリットを紹介いたします。

■給与は時給ではなく月給で支給

一般派遣の場合は時給換算のケースが大半ですが、常用型派遣は企業に正社員として雇用される立場であり、ほとんどが月給での支給が保証されています。仕事の頑張り次第で昇給も行われやすく、自分の成長が目にみえる形で実感できます。

■待遇・福利厚生なども充実

正社員としての雇用なので、BPO企業内部で働く社員と同じ待遇・福利厚生が適用されます。ボーナスや手当が支給されることでより安定した収入が実現しますし、有給取得や産休育休など、ワークライフバランスの取れる働き方も享受できます。

■自分に合った職場で働ける

派遣という特性上、契約期間が終了すれば別の企業の仕事を担当します。もしも派遣先との相性が合わなければ、相談の上で違う職場へ移ることもできます。一つの職場に縛られないから多くの人との交流を通じ、人間的な成長も期待できます。

■事務職としての経験・スキルが確実に身につく

一般企業における新入社員研修同様、社会人としてのマナーや常識から事務職として必要なスキルを身につけることができます。基礎力を身につけてから事務職としてデビューできますし、経験を重ねることでさらなるスキルアップも可能です。

■確かな社会的地位が保証される

正社員である以上、自分自身の所属先は雇用主であるBPO会社となります。社会保険をはじめ様々な保証において明確で安定し地位を得ることになりますので、社会的信用は格段に大きくなります。腰を据えて働くという意味において、大きな安心感も得られます。

BPO会社へ事務職・正社員で就職する際の注意点

以上のようにBPO企業へ事務職・正社員として就職するメリットは非常に多いことがわかります。ここで同時に注意すべき点も併せて紹介します。

■U・Iターン可能かどうかは事前確認が必要

BPO企業の多くは東京をはじめとする首都圏に集中しているので、仮に地方に実家があり諸事情でU・Iターンをしなければならなくなった際、派遣先が必ずそのエリアにあるとは限りません。ご自身の家庭事情も十分考慮する必要があります。

派遣先企業のルールに合わせて仕事を行う

雇用されるのはBPO会社ですが、実際の仕事を行うのは派遣先企業となります。これは事務職やなどの職種や派遣の種類に関係なく、仕事を行うには派遣先企業からの指示に従うことが求められます。各企業によってルールが様々ですので、環境に対して臨機応変に順応していく必要があります。

インタツアーが事務職・正社員就職を応援します!

インタツアーではこういったBPOセンターの事務職案内を積極的に行っています。BPOという新しい働き方を選択することで、一からスキルや知識を身につけて、安定した環境のもとで事務職としての経験を積むことができます。会社都合に左右されないキャリアアップも可能になるBPO企業での就職を検討してはいかがでしょうか。

何かわからないこと、心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。インタツアーコンシェルが親身になってご相談に応じます。