就活の面接では、志望理由や強みなどある程度決まった質問をされます。しかし面接官は「前もって準備した答えを聞くだけではなく、もっと学生の本当の姿が知りたい」と思うものです。そこで行われているのが、雑談面接です。今回はこの雑談面接について解説します。
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雑談面接とは
雑談面接とは、面接で定番の質問をして答えてもらうのではなく、雑談のような話しをすることです。カジュアルな会話を行うことで、学生の本当の話し方や考えなどを明らかにしようとしています。
また、「雑談面接」というものが設定されるわけではありません。通常の面接の中で雑談が挟まるイメージで、例えば「今日は暑かったですね」「電車は混んでませんでしたか?」というような、世間話を想像するとわかりやすいでしょう。
雑談面接が増えたことは、コロナ禍での面接の難しさが背景にあります。以前は学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカをよく聞いていましたが、コロナ禍では学生の行動が制限され、アピールできるポイントが減ってしまいました。そこで、学生が話しやすい雰囲気を作ったり、決まりきった質問以外から得られる情報を求めたりといった理由で、雑談面接が行われるようになっています。
雑談面接ではかられるコミュニケーション能力
雑談面接では主に、コミュニケーション能力を見られています。答えを準備した質問には対応できても、こういった世間話が上手くないと「人とのコミュニケーションが苦手なのか」「チームで動く仕事に向いていないのではないか」と判断されてしまいます。
特に面接中に「私の強みはコミュニケーションです」など発言したにも関わらず雑談がぎこちないと、「自己分析していないのか」「自分を客観視できていない」といった印象を与えてしまいます。ある程度は緊張しているのだろうと思ってもらえますが、矛盾のないように気をつけましょう。
雑談面接で気をつける5つのポイント
定番の質問は何を答えるか準備できても、雑談はどんなことを話すか決まっていないため、なかなか対策が難しいです。その中でも、以下の5つのポイントに気をつけるとよいでしょう。
雑談だからといってくだけすぎない
雑談というとカジュアルなイメージがあるため、ついくだけた口調になってしまうことがあります。あまりに堅苦しい話し方は良くないのですが、あくまでも面接なので礼儀正しく振る舞うことは重要です。特に、緊張していたところに雑談が入ると、緩急がついてついくだけすぎることがあるので注意しましょう。
緊張しすぎたまま受け答えしない
カジュアルすぎるのもダメだが、緊張しすぎるのもだめ。面接官はこちらの緊張をほぐそうと意図していることもある。どうしても難しい場合は、素直に「今、とても緊張してしまっていて」と話してもよい。
時事問題を勉強しておく
雑談として、最近のニュースが話題にのぼることが多々あります。その時、そのニュースを知らないと悪印象につながりやすいため、チェックしておきましょう。
自分の意見を簡潔に述べる練習をしておく
「最近○○がニュースになってるけどどう思う?」など、自分の意見を聞かれることがあります。その時「良いと思います」「わかりません」などと答えるのではなく、簡単に自分の意見をまとめましょう。長すぎるのもよくないので、簡潔にこたえられるよう練習してみてください。
雑談を振るのは面接官
雑談面接は、枠として組み込まれているものではない。あくまで面接の中でやったりやらなかったりするもの。「雑談面接をしなくては」と意識しすぎて、こちらから雑談を振らないこと。
雑談面接で面接に良い印象を残そう
雑談面接と聞くと「面接で雑談なんてどうすればいいのだろう」と構えてしまう方もいるかもしれませんが、面接官も「学生の緊張をほぐそう」と思って話していることが多いです。もちろんくだけすぎるのはよくありませんが、一般的なコミュニケーションの一環として、気負いすぎずに話してみましょう。