グループディスカッションに苦手意識を持っている就活生は少なくないのではないでしょうか?
- 初対面の人と上手く話せるか心配
- 自分の意見をその場で考えて言えるか不安
- 圧の強い人と一緒のチームになったら損する?
このように、様々な疑問や不安が浮かびますよね。
1人で面接を受けるのとは違い、他の応募者と協力して進めなければならず、思うようにいかないことも、もちろんあります。
グループディスカッションは、対策がしづらいと思われがちですが、どんなところが評価されるのか、そのために何をすればよいのかを理解して行動すれば、問題なく解決できます。
そこで本記事では、グループディスカッションをマスターするために、以下の3点を詳しく解説します。
- 具体的な進め方
- 役割と対策
- 評価されるポイント
また、よく出るテーマと回答例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
企業の目的に沿った対策をおこない、採用に近づきましょう!
グループディスカッションとは?
グループディスカッションとは、与えられたテーマについて複数人(5~10人)のグループで話し合い、時間内にチームとしての意見をまとめさせる選考方法です。
企業は、即興で組んだグループやテーマに対する応募者の考え方や取り組む姿勢をチェックし、性格を知ろうとしています。
具体的に、企業がグループディスカションをする目的や、最終的な勝利条件を解説します。
グループディスカッションをする目的
グループディスカッションを企業がおこなう目的は、応募書類や面接では評価が難しい個人の性格を見極める方法として用いられます。
仕事においても、初対面の人と話し合って最終決定がされる場面は多くあります。
そのため、ビジネスでの振る舞いにつながる態度として、選考に取り入れられるのです。
採用をするなら、否定的な意見で議論を進められない人より、他者と協力しながら前向きにテーマに取り組んでくれたり、議論を引っ張ってれたりする人の方がいいですよね。
また、グループディスカッションは企業にとって、一度に大勢の応募者を評価できるというメリットもあります。
グループディスカッションの勝利条件
グループディスカッションでの勝利とは、「グループでより良い結論を出すために、あなたがどれだけ貢献できたか」です。
グループとして優れた結論を出せば、全員が良い評価をされることもあります。
反対に、どれだけ自分が優れているかアピールしてもチームの和を乱したり、結論が出ないような場合は評価されないでしょう。
自分より明らかに優れている人に対し、同じ応募者として焦りを感じるのではなく、チームとして最高の同僚を得たと考えてください。
個人で評価されることを意識するよりも、チームに貢献できることを考えて動くとよいでしょう。
グループディスカッションの流れ
ここでは、どんな流れでグループディスカッションがおこなわれるかを解説します。
グループディスカッションの一般的な流れは以下の通りです。
- 企業から、ルール、時間、テーマ発表
- グループで自己紹介
- 役割、時間配分を決定
- グループで議論する
- 意見をまとめる(発表)
それぞれの流れを詳しくみていきましょう。
グループディスカッションの具体的なやり方
ここではグループディスカッションのやり方を、具体的に解説していきます。
1.自己紹介をする | ・「大学名」「名前」「一言」・話しやすいよう笑顔で話す |
2.役割の決定 | ・リーダー、書記、タイムキーパーなど必要な役割を決める・役割がなくても大丈夫・役割の決定に時間をとられないように注意 |
3.前提条件の確認※ | ・テーマについての前提条件の確認・全員の認識のズレをなくし定義を決める・最終的な目標を決める |
4.時間配分 | ・議論の時間、まとめる時間を決める・発表がある場合は発表練習の時間も決める |
5.意見を議論する | ・とにかくたくさん意見を出す・最初は否定したり追求したりせず気軽に発言する |
6.意見をまとめる | ・出た意見の中からよいものを選んだり組み合わせる・論理的にまとめ、グループとしての結論を出す |
7.発表 | ・最終的な結論を発表する |
※3.前提条件の確認とは以下のような例です。
テーマ【将来住むなら都会か田舎か】
この場合の前提とは、「将来」と「住む人」をどう定義するかです。
将来とは何年後か、都会か田舎か選ぶ人はどんな人なのかを決めなければ論点が定まりません。
たとえば、「今の20代が30代で結婚し、子ども二人育てたあとに、60代で選ぶならどちらか」と考える人も居れば、「50年後の日本で20代の若者世代が住むならどちらか」と考える人もいるということです。
- 将来=30年後
- 住む人=いま共働きで子育てしている世代(20代後半~30代)
と決めてから話すと、意見をまとめやすくなります。
グループディスカッションでよく出るテーマ
グループディスカッションでよく出るテーマは次の4つです。
- 課題解決型
- 選択肢型
- 自由討論型
- ディベート型
この4つについて詳しく解説していきます。
課題解決型テーマの内容と評価ポイント
課題解決型とは、与えられたテーマに対して解決策を提示する方法を話し合います。
テーマに対して、具体的な提案を求められます。
議論するテーマの例は、以下の通りです。
- 自社商品の認知度をあげるにはどうするか?
- 自社商品の認知度をあげるにはどうするか?
- 売り上げをのばすには?
課題解決のために「どれくらい多くの案が出せか?」「課題解決に有効な手段か?」といった点を評価されるので、できるだけ多くの案を出す意識をしましょう。
選択肢型テーマの内容と評価ポイント
選択肢型とは、「AかBかどちらが重要か?」のような選択肢があるテーマのことです。
グループ全員で一つの選択肢を選び、その根拠を示します。
議論するテーマの例は、以下の通りです。
- 東京から首都を移動するなら、大阪、名古屋、福岡どこにするか?
- 売り上げを伸ばすのに有効なのは、広告か品質改良か?
選択型のテーマは、明確な答えがない場合が多いので、チームメンバーの意見をどのように合わせていくかといった、リーダーシップが評価されます。
自由討論型テーマの内容と評価ポイント
自由討論型とは、正解がない問題に対してグループで結論をだすテーマのことです。
答えが一つではないため、先にグループとしての結論をだしてから根拠をあげていかないと時間内に結論が出ないことがあります。
進行の仕方に注意しましょう。
議論するテーマの例は、以下の通りです。
- 無人島に行くのに必要なものはなにか
- お客様が満足する接客とはどんなものか
自由討論型のテーマは、できるだけ多くの案をあげ、その案を上手くまとめて結論につなげられるかといった管理能力、進行能力を評価されます。
ディベート型テーマの内容と評価ポイント
ディベート型とは、賛成・反対のように相反する立場の役割が与えられた上で、テーマについて議論することです。
結論ありきで進行するため、ディベートでの議論展開の仕方を見られます。
ここでは、相手の意見を受け入れつつ論理的に反論できる能力が必要とされます。
議論するテーマの例は、以下の通りです。
- テレビCMは現代において広告として有効か?
- 24時間営業は必要か?
ディベート型のテーマは、論理的思考を元に相手を納得させる必要があります。相手の意見を耳に入れつつ、チームメンバーで確実に反論できる意見をまとめましょう。
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グループディスカッションの役割と対策
グループディスカッションをスムーズに進めるために、役割を分担することがあります。
役割を得ただけで評価されることはほとんどないので、役割がなくても気にすることはありませんが、役割を振り分けられたら、それに応じた行動をとらなければなりません。
タイムキーパーの役割を担当したのに、自分の意見に夢中になって時間配分を間違えてしまうようでは、責任感がないと評価されるかもしれません。
ここではそれぞれの役割と対策をみていきましょう。
タイムキーパーの役割と対策
限られた時間の中で結論を出すため、タイムキーパーの役割は大切です。
状況を確認しながら議論の進め方や時間配分を考えて役目をはたしましょう。
役割 | ・時間配分を考えて流れを管理する |
対策 | ・時間配分について積極的に提案していく・時間がずれてきたときは、配分通りに流れを戻す・役割に専念しすぎず、自分の意見の発言も心がける |
リーダーの役割と対策
リーダーは議論を前に進めていく能力が必要です。
全員が円滑に議論を進められるように気を配りましょう。
役割 | ・チームをまとめる・みんなが納得できる答えに導く |
対策 | ・メンバー全員に発言のチャンスを与える・発言しやすい雰囲気作りを意識する・独りよがりにならないように気をつける |
書記の役割と対策<
書記はみんなが発言した内容をわかりやすいようにメモをまとめます。
まとめ方は箇条書きでなくても全員がわかればいいので、よりわかりやすい工夫をすれば評価に繋がるかもしれません。
役割 | ・議論を要約してわかりやすくまとめる |
対策 | ・発言の要点をまとめるように意識する・論理的にまとめやすいように議論の進め方を先に決めておく・わかりやすい字を心がける |
役割がない場合の対策
役割がないメンバーもチームの大事な一員です。
むしろ、役割がないことで余裕を持って自由に発言できるチャンスです。
役割のあるメンバーのサポートをしたり、周りに目を配りみんなが話しやすい雰囲気を作っていきましょう。
役割 | なし |
対策 | ・自由に話せる立場なので積極的に議論に参加する・役割が大変そうなメンバーに気づいたらフォローする・周りをよく見ていい雰囲気作りを心がける |
クラッシャーの特徴と対策
クラッシャーとは、その名の通り議論を壊す人のことを指します。
しっかり対策すると共に、自分がクラッシャーになっていないか振り返ってみましょう。
特徴 | ・人の話を聞かない・自分の意見を曲げない・否定ばかりする |
対策 | ・明らかに間違っていても、意見を聞いてから指摘する・一つの案として受け入れ、他のメンバーの意見を聞く・ずれた発言をしはじめたら、「今は何について話しているか」「何を目的として議論しているか」を説明して目的への意識を促す |
それぞれの役割をしっかりと把握し、本番では役割に応じた動きを心がけましょう!
グループディスカッションで評価される5つのポイント
グループディスカッションで評価されるポイントは企業によって異なりますが、一般的によく言われるのは次の5点です。
- コミュニケーション能力
- 積極性
- 協調性
- 論理的思考力
- 臨機応変な対応力
実は企業が採用で重要視するポイントと、グループディスカッションでの評価ポイントには通ずるところがあります。
一般社団法人 日本経済団体連合会「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」によると、企業が採用で重要視するランキングは以下の通りです。
第1位 コミュニケーション能力 (82.4%/16年連続1位)
第2位 主体性 (64.3%/10年連続2位)
第3位 チャレンジ精神 (48.9%)
第4位 協調性 (47.0%)
第5位 誠実性 (43.4%)
1位のコミュニケーション能力、2位の主体性は10年以上連続で重要視すると答えられています。
つまり、グループディスカッションは、企業が重要視するポイントを見られる選考方法ということです。
企業が重要視する具体的な5つの評価ポイントと注意点を紹介します。
協調性
異なる意見や考え方を持つ人とも協力して目標の達成に向けて行動する能力のことを協調性と言います。
短い時間で1つの意見をまとめるには、チームに協力的な姿勢がなければ難しいことです。
協調性で意識するポイントは以下の通りです。
- 他人の意見を真っ向から否定しない
- 自分の意見と他人の意見をすりあわせる努力をする
- 他の人の話を聞くときは目を見て適度に相づちをうつ
注意点として他人の意見を尊重しすぎるがあまりに、「同調しかしない人」にならないように気をつけてください。
論理的思考力
論理的思考というのは、物事を整理・分析して矛盾のないように考えられることを指します。
どんな相手にも自分の考えをわかりやすく伝えられるというのは、仕事をスムーズに進めるための土台となります。
論理的思考力で評価されるポイントは以下の通りです。
- 根拠と結論を紐付けて発言する
- 自分の考えを短くわかりやすく説明する
自分の考えを論理的に説明するのが苦手な人は、まず結論から話すように意識してください。
論理的思考力は一日で対策できるものではないため、グループディスカッション前にトレーニングをしておくといいでしょう。
臨機応変な対応力
臨機応変な対応力とは、事前の準備がない状態でその場の変化に適切な対応をする能力です。
柔軟に適切な判断ができる人は仕事でも評価を得やすいといえるでしょう。
臨機応変な対応力で評価されるポイントは以下の通りです。
- 不測の事態に慌てない
- 目的を意識して冷静に行動する
積極性
テーマに対する意見を自分から考えてチームに働きかけることができる人は積極性があると評価されます。
積極性がある人がチームにいると、議論が活性化しチーム全体が前向きに議論を進められる可能性が高いです。
積極性で評価されるポイントは以下の通りです。
- 自分の意見を発言する
- なにができるかを考え提案する
- 否定的な人に感情的にならず、チームの為に議論を進める
注意点としては、自分の積極性をアピールするために自分の意見ばかり発言しないようにしてください。
周りにも意見を促すくらいの余裕がなければ、ただの自己中心的な人物と評価されてしまいます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力とは、他人の話を聞き、自分の意見を納得できるように伝える能力のことです。
企業が採用において重要視するポイントに、16年連続で第1位になっていることからも評価として大きいことがわかります。
ほとんどの仕事は、誰かと意見を出しあったり協力しながら進めます。
そのため相手を受け入れつつ、自分の意見を納得させられるように伝える能力は高く評価されます。
コミュニケーション能力として評価されるポイントは以下の通りです。
- 発言していないメンバーに話題を振る
- 具体例を出して客観的に自分の意見を説明する
- 反対意見でも、相手を不快な気持ちにさせずに伝えられる
- メンバーの意見が良ければ素直に褒める
グループディスカッションにおいてのコミュニケーション能力は、全員と仲良くなれれば評価されるというわけではないことに気をつけましょう。
まとめ
面接におけるグループディスカッションは、各々の役割をしっかりと把握し、役割に応じた行動を取ることが大切です。
また、仕事をする上で非常に大切な「コミュニケーション能力」をチェックされる場でもあります。
普段から相手の話をよく聞き、相手にわかりやすく伝える練習をすることが1番のグループディスカッション対策と言えるでしょう。
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