23卒でまだ内定がない方は、「これからどうしよう」と焦りが出始めているかもしれません。来年の3月までにどこかに入社できるのか、NNTから脱出する方法はあるのか、解説していきます。

NNTとは?

NNTとは、無い内定(Nai NaiTei)、つまりまだどこ企業からも内定が出ていない状態のことです。NNTの方は何十社と選考を受けても上手くいかないパターンと、就活のやる気が出ずほとんど選考を受けていないパターンがあります。

NNT状態で夏を過ぎると、「今年は諦めて就活浪人して、来年頑張ろうかな」という気持ちになるかもしれません。しかし、就活浪人は極力避けましょう。企業によっては新卒ではなく既卒扱いとして、新卒採用に応募できなくなります。また、より「後がない」という強い焦燥感を持ちやすいです。来年に後回しにするのではなく、なんとか今年度中にNNTから脱し、どこかの企業に入社しましょう。

NNTになる理由

23卒がNNTから脱するためには、まずなぜまだ内定が得られないのかをしっかり考える必要があります。原因が特定できれば、それを改善することで内定を獲得できるようになります。

自己分析ができていない

自己分析をする目的は、仕事選び・企業選びの軸を定めることです。自分のキャリアで大切にしたいことや、仕事に何を求めるかなど明確にしましょう。今までの自分を振り返り、自分がどんな時に頑張れたか、どんなことに喜びを感じるかを考えてみてください。

自己分析ができていないと、なかなか選考に通りません。面接では長くても十数分しか話すことができないため、考えがまとまっていないと自分がどんな人間か的確に伝えることが難しいです。「強みは」「弱みは」といった表層的な答えから一歩踏み込み、なぜそれができるようになったのか、どう活かしていきたいのかなど答えられるようにまとめておきましょう。

志望動機やESを練る時間が足りていない

NNTの状態が長く続くと、「早くどうにかしなくては」と焦り、手当たり次第に選考を受ける方も増えます。しかしエントリーする企業が増えれば増えるほど、1社にかけられる準備時間は短くなります。

企業研究などができなければ選考に通らず、たくさん受けても結局は不採用になってしまうだけです。また、志望動機も使いまわしになり、「それはうち以外の企業でも当てはまるよね?」と指摘されてしまうことも。NNTの時こそ選考を受ける企業を絞り、しっかりと準備を整えましょう。

特に、応募書類の見直しは重要です。履歴書やESなど焦って書き上げて見直さずに提出すると、誤字脱字がそのままになってしまいます。小さいミスだと思うかもしれませんが、企業側からすると「うちは第一志望ではないのだろう」となるものです。

書類だけでなく、面接のマナーも確認しておいてください。対面で行う場合は、建物に入る前にアウターを脱ぐ、入室するときはノックして「どうぞ」と言われてから入るなどのポイントを押さえます。オンラインの場合は、ネット環境が整っているか、身だしなみはきちんとしているかもチェックしてください。

面接が苦手

選考が通らない最大の理由は、面接に対する緊張や苦手意識から、自分が話したいことを上手く話せていないことではないでしょうか。練習ではすらすら喋れても、面接官を前にすると「怖い」「失敗したらどうしよう」「どうせまただめだ」という気持ちになり、実力を発揮できないかもしれません。

特に、日ごろからコミュニケーションに対して苦手意識があると、人と話すこと自体に緊張してしまいます。初対面の相手との受け答えをどうすればいいか、自然な笑顔を作るにはどうすればいいかなど考えすぎると、なかなかスムーズな会話は難しいものです。

アルバイト経験が少ないと、敬語に対して難しいと感じるかもしれません。伝えたいことはしっかりあっても、「この言い方でよかったのか?」など悩み言葉がつまってしまう学生はたくさんいます。少しくらいの言い間違いは面接官もそれほど気にしないので、まずは伝えたい内容をしっかり話すことを意識してみてください。

NNTから逆転して無い内定を脱出する方法

NNT状態から逆転するには、どうすればよいのでしょうか。焦る23卒の方のために、3つのポイントを紹介します。

自身の就活を見直す

まずは、自分の就活を見直しましょう。人によって、なぜNNT状態になっているかの理由は異なります。履歴書やESなど文章で伝えることが苦手なのか、面接でうまく話せないのか、グループワークでアピールできないのか、原因かを分析します。

また、就活の方法を多様化するのも一手です。通常の就活サイトだけを使っているなら、逆求人サイトやエージェントを使ってみてはいかがでしょうか。逆求人サイトは企業側からオファーが来るので、多少は自分に興味を持ってもらった状態で始められます。エージェントは採用のプロとして、自分の弱点を指摘してサポートしてもらったり、相性のよさそうな企業を見繕ってもらえたりする点が大きなメリットです。

選考をやっている企業を改めて探す

就活が進んでいくと、選考を実施している企業が減ってきます。わざわざ狭き門を目指すのではなく、まだまだ採用を積極的に行っている業界を見てみましょう。就活後半まで採用をしている業界として、飲食業界が挙げられます。接客スキルや調理スキルが上がるだけでなく、将来的に自分のお店を出したい方にとっては飲食店の経営を学ぶ機会になります。

介護業界もおすすめです。日本は高齢化が進み続けているため、介護職の需要は増える一方です。様々な業界が縮小したり機械による自動化がされたりしている中、介護業界でキャリアを積めば将来的にも心配は少ないでしょう。

ほかにも、物流業界や地方企業などは長い期間採用をしています。どの業界がまだ採用活動を実施しているか迷ったら、キャリアセンターやエージェントなどに相談してみましょう。人気業界や大手企業にこだわるとどんどん選択肢が狭まり、なかなか上手くいきません。就活の軸の中でも譲れないところと妥協できるところを見極め、ある程度は幅を持たせて選考を受けてみてください。

第二新卒での転職にかけて業界にこだわらず就職する

入社から3年以内であれば、転職活動をしたときに第二新卒という扱いになります。これは新卒に近く、転職といえどもスキルや経験をそれほど求められません。未経験の業界、職種にも転職しやすく、可能性は広がっています。

そのため、まずはこだわりすぎずに内定をもらえたところに就職し、翌年以降に転職するという計画を立ててもよいかもしれません。入社1年で社会人として最低限のマナーやスキルを身に着け、2年目以降に自分のキャリアが本格スタートすると考えると、気が楽になるでしょう。

NNTを抜け出そう

今回は、NNTについて、そしてNNTから脱する方法について解説しました。今は「どこにも就職できなかったらどうしよう」「内定が一つも出ないなんて、だめな人間だ」と思ってしまうこともあるでしょう。しかしどれだけ多くの内定が出ても、どれだけ早く内定が出ても、結局は4月に1社にしか入社しません。落ち込みすぎずに引き続き就活に取り組んでいきましょう。

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