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新卒採用で事務職・正社員の募集が減少している理由とは?事務職として内定を勝ち取るには?

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就職活動中の学生からここ数年、「事務職・正社員の採用が減っている」と声が多く聞こえてきます。就活サイトを検索しても、営業職や企画・マーケティング職など複数の職種で募集を行う『総合職』は数多くヒットしますが、『事務職』単体での募集は目立たなくなっている傾向にあるようです。事務職はいつの時代においても人気の高い職種であるはずでしたが、なぜこのような現象が起こっているのでしょうか。 これから就職活動の準備を始めようとする学生も、内定獲得に向けて頑張っている就活生も、「こんなはずじゃなかった」と思いたくないです。そこで事務職・正社員での募集や採用について最近のトレンドを把握した上で、十分な対策を考えていきましょう。

就活生が事務職を志望する理由

時代に関係なく、就職先として人気の高い事務職。なぜ多くの就活生が事務職を志望するのか、まずはその理由について紹介します。

■転勤がない

ライフスタイルを変えたくない就活生にとって、異動や転勤の有無は志望先を選ぶ上で重要ポイントの一つ。オフィスワークが中心の事務職は、営業職などの職種と比較しても別の事業所への異動が少ない、または転勤がない点に人気が集まっています。

■ワークライフバランスが取りやすい

女性の社会進出が当たり前の今、結婚・出産後も働き続けたいという就活生も増えています。事務職であれば産休育休のほかにも有給などが取りやすく、残業も少なめなので家庭と両立しやすいというところに魅力を感じている就活生も多いようです。

■シンプルな業務で誰でも働きやすい

事務職の主な仕事は指示された内容に沿っての書類作成やデータ入力、およびファイリングなどになります。ほかにも電話対応や来客対応などの業務もありますが、基本的にデスクワーク中心というところに「私でもできそう」と人気が集まっています。

ここ数年の就活市場について

次に確認しておきたいのが、ここ数年における新卒学生における就活市場の実態です。ここ数年での就活市場は、少子高齢化に伴う若年層の労働力不足により、求職者優位の売り手市場と言われ続けています。実際、リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)」(※注1)によりますと、2024年3月卒業予定の大学生・大学院生の求人倍率は1.71倍で、2023年卒の1.58倍を上回っています。この傾向は2025年卒の就職活動においても、継続されると見込まれています。

https://www.works-i.com/surveys/report/240425_recruitment_saiyo_ratio.html

考えられる事務職採用の減少理由とは

「売り手市場のはずなのに、事務職採用の数が減っているのはおかしい」と考えるのも無理はありません。しかし、事務職採用の減少はすでにコロナ禍以前から兆候が見え始め、リクルートキャリアの就職みらい研究所の調査によりますと、2018年7月の時点で19年卒女子学生の内定率は、前年同月比でマイナス2.7%となる78.8%に落ち込んだとされています(※注2)。その背景には以下の時代の変化、そして企業が抱える慢性的な課題があると考えられています。

※注2:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1811/05/news051.html

■ルーティンワークの自動化

前述のように事務職はシンプルな仕事である点に人気が集まっていますが、ここ数年で事務処理においてAIなど最先端技術を搭載したシステムを導入…つまり、DX化によって作業効率を向上させ、省力化・省人化を進める企業が増えています。自動化できるところは自動化することで、マンパワーが必要な営業職などの採用に力を入れていく。それが新卒採用における大きなトレンドとなりつつあります。

■コスト削減による経営のスリム化

人事院の「民間給与の実態(令和4年職種別民間給与実態調査の結果)」(※注3)によりますと、大卒事務職の初任給は平均20万7878円でした。正社員となると様々な手当などの待遇・福利厚生が付与されますので、経営コストの削減を目指す企業は誰でも任せられる仕事であれば、あえて正社員ではなく、人的コストを抑えやすいパート・アルバイトを採用する方が効率的と考えるでしょう。

※注3: https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kouho_houdo/toukei/minn/minnhp/minR04_index.html

■より多様性に富んだポテンシャル採用の推進

企業が幅広い職種の採用を可能とする総合職募集を積極的に行う背景には、就活生一人ひとりの隠されたポテンシャルに期待している側面もあります。配属においては希望を考慮するものの、能力や適性があれば事務職を志望していても営業職などの別職種で経験を積ませてから、ジョブローテーションなどで数年後に希望の職種への異動を行うケースも見受けられます。最初から事務職としての配属となるケースもありますが、100%希望が通るわけではありません。

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事務職・正社員で就職するためにやっておきたいこと

就活市場において事務職採用が減少している状況や背景は理解できても、「事務職として内定を勝ち取りたい」という就活生も少なくないでしょう。少しでも就職活動を有利に進め、希望する事務職での内定を獲得するために何をするべきか、どのような準備や対策を行うべきかを紹介します。

■『ガクチカ』で自分の強みを整理する

就職活動を行うにあたって必ず作成を行う『ガクチカ』から、いかに自分が事務職として適性が高いか、面接などでアピールできる強みをまとめることが内定獲得の近道となります。「作業を正確に、効率よく進められる」「スムーズにコミュニケーションがはかれる」など、事務職に求められるポイントをあらかじめ抽出しておくことが理想です。

■資格を取得する

新卒採用において、事務職募集で資格を求めることはほとんどありません。しかし、学生時代に何か一つでも資格を取得しておくと、その後の就職活動で有利になることもあります。マイクロソフト社の「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」をはじめ、「日商簿記検定2級」、「TOEIC」、「秘書検定」などの資格がお勧めです。

■『常用型派遣』の働き方を選択する

確実に希望する職種の内定を獲得するだけではなく、社会人経験を重ねていく中で長く同じ職種で働き続けたい場合は、常用型派遣として働くことをお勧めします。常用型派遣とは派遣会社と無期限の雇用契約を結ぶ働き方で、事務職であれば派遣先企業で常駐する際に100%事務職として働くことが可能になります。また常駐型派遣は一般派遣とは異なり、派遣先が決まらない場合も正社員としての報酬は保証されます。

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