
最近の新卒採用において、「内定者懇親会」を行う企業が増えています。懇親会というからにはちょっとしたパーティーみたいなものをイメージする人も多いでしょう。 しかし、就職活動も終わったのだから残り少ない学生生活を満喫させてほしいと、出席に前向きになれない人も少なくないと思います。中にはパーティーの類に興味がないので、できれば欠席したいと考えるケースもあるでしょう。そこで今回は内定者懇親会とは何か、参加不参加のメリットやデメリットなど、様々な視点から解説していきます。
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内定者懇親会って何?なぜ行うの?
そもそもの話として、内定者懇親会ってどのようなものなのでしょうか。簡単に説明すると、『企業が内定を出した就活生を対象にした交流イベント』のことを指します。企業によって開催する時期は様々ですが、一般的には内定式の後か入社日前の時期に行われることが多いようです。
基本的には内定者同士、そして企業と内定者とのコミュニケーションを深めることを目的に内定者懇親会は行われるのですが、単なるパーティーや親睦会をイメージすると「あれ?ちょっと違うぞ」という感覚に落ちいってしまうかもしれません。というのも内定者懇親会は、ただ親睦を深めるだけの目的で行われるわけではないからです。
企業が内定者懇親会を行う一番の目的は、自分たちの企業文化や価値観を内定者へ事前に伝え、入社意識を高めることで内定辞退を防ぐこと。また将来の上司や先輩、同僚たちと顔を合わせることで、入社後の職場環境をイメージしてモチベーションを上げてもらおうという思惑もあります。内定者懇親会の形式もフォーマルな立食パーティーから、カジュアルのレクリエーションまで様々。中にはオンラインで行われるケースも増えています。
内定者懇親会に参加するメリットは?
では、内定者懇親会に参加するにあたり、何がメリットなのかを紹介します。企業が内定者懇親会を実施する目的の裏には、当然ですが出席する内定者にもちゃんと以下のようなメリットが存在します。
企業文化や理念を深く理解できる
企業研究などである程度の理解はあるものの、説明会や面接では知り得なかった企業の社風や文化、理念など内定者懇親会を通じて詳しく知ることができます。特に役職者や先輩社員との交流は、会社や職場環境を知る上で重要な情報を得ることができます。
入社前の不安が払拭できる
新しい世界に脚を踏み入れることは誰もが不安や緊張を覚えるものですが、あらかじめ誰と一緒に働くのか、どのような人と関わりが持てるのかを事前に知ることで、入社に向けてのイメージができるようになり、夢や期待をもって入社当日を迎えられるようになります。
同期となる仲間との関係ができる
同じタイミングで入社する仲間がどんな人なのか、選考時では全員を知ることはできません。内定者懇親会であれば内定者のほぼ全員が参加することになるので、お互いの名前と顔を知ることができます。

内定者懇親会に参加する上で注意すべき点は?
「もしかしたら、内定者懇親会に出ないとマズイのでは?」と思い始めた人もいるかと思いますが、物事には必ずメリットとデメリット両方が共存するものです。ここではデメリットにつながりやすい、参加上の注意点について紹介します。
軽装または華美な装いは控える
内定者懇親会は社会人として最初に経験する社交場の一つであり、参加する上で守るべきマナーが存在します。イベントだからといってカジュアルな私服、派手すぎるヘアメイクやネイルなどで参加するのは顰蹙を買う恐れがあります。就職活動中での服装が無難です。
お酒を飲みすぎない
特にパーティー形式の内定者懇親会ではお酒が振る舞われることもありますが、学生ノリで飲みすぎることは絶対にやめましょう。お酒の勢いを借りて羽目をはずしたり、再秋の場合は喧嘩の原因になったりと、いいことは何一つありません。勧められても酔っ払っている自覚があるならば、断っても問題はありません。
必要最低限のマナーを身につけておく
食事の席ではしゃべりながら、または音を立てて食べたり、食器を必要以上に鳴らしたりする行為は一般的にもタブーとされています。また、フォークやナイフの使い方や席位置などにもマナーがありますので、後で恥をかかないように事前に調べておくようにしましょう。
内定者懇親会を欠席する場合は?
ところでみなさんの中には、内定者懇親会に出席しないと何かしらのペナルティーが与えられるのか、ちょっと不安になっている人もいるかもしれません。結論から言うと、内定者懇親会に欠席しても内定取り消しになることはありません。原則的に自由参加ですので、もちろん欠席することは可能です。しかし、以下の点には十分な注意が必要です。
欠席連絡は早めに入れる
企業側は出席者の数を把握した上で内定者懇親会を行いますので、欠席をする場合はできるだけ早めの連絡を心がけましょう。開催日近くだとキャンセルの手続きなど、余計な手間をかけさせることで印象が悪くなる恐れがあります。なお、無断欠席は言語道断です。
欠席理由はきちんと伝える
自由参加とはいえ、招待を断る場合には理由が必要です。「気が向かない」「何となく」では相手に失礼にあたりますので、少なくとも当日に所用がある旨は伝えておきましょう。詳細は特に伝えなくても問題ありませんが、『次回はぜひとも参加したいと思います』などの一言を添えるのがお勧めです。
欠席した場合の影響も認識しておく
内定者懇親会を欠席するということは、何かしらのデメリットを被ることになります。『同期と仲良くなれるチャンスが減る』『上司や先輩に顔と名前を覚えてもらう機会を逃す』など、入社前の機会損失は免れません。ただ、採用担当者が『内定を辞退するかもしれない』と疑われる可能性もありますので、欠席を伝える際は相手のことに十分気をつけましょう。
内定者懇親会は楽しんだ者勝ち!
どうしても外せない予定がない限りは、できる限り内定者懇親会に参加した方がいいでしょう。しかし、どうしても緊張してどうしたらいいかわからないという場合は、以下のポイントを意識することで内定者懇親会を楽しむことができるでしょう。
自分から積極的に話しかける
相手のことを知るには、まずは自分のことを紹介することでその場の空気を和らげることができます。ただ、相手が戸惑っている様子であれば、無理に話しかけるのではなく、会話のキャッチボールを意識することをお勧めします。
アトラクションに参加する
ゲームやクイズなどのアトラクションには、自分から積極的に参加することをお勧めします。その場を明るく楽しい雰囲気にできるのであれば、きっと周囲から大きな期待を寄せられるようになるかもしれません。
服装や話し方に注意する
内定者懇親会を楽しむ前向きな姿勢は大事ですが、服装が乱れたり言葉遣いが乱暴になったりするようではマイナスです。自分を見失うことなく、冷静さも十分意識しておきましょう。

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