就職活動をスタートするにあたり、準備しておきたいことの一つに「自己分析」があります。希望する企業から内定を獲得する上でも、自己分析は必ず行うべきだといいますが、「本当に自己分析を行う必要があるのかな?」「そもそも自己分析ってどうすればいいかわからない」という疑問や悩みを抱えている学生も多いでしょう。そこで就職活動でなぜ自己分析を行わなければならないのか、自己分析によってどのようなメリットが得られるのか、就職活動における自己分析について詳しく解説します。
なぜ就職活動に自己分析が必要なのか
「就職活動って入りたい会社にエントリーして、説明会に参加して、面接などの選考を経て内定をもらうものだから、自己分析を行う意味がよくわからない」という声も聞こえてきます。実は自己分析でもっとも効力を発揮するのが、エントリーシートの作成や面接などの選考における自己アピールです。
そもそも就職活動はみんな社会人経験ゼロの状態で、ほぼ横一線でのスタートとなります。その状況で企業は一人ひとりの個性や強み・弱み、思考力、将来へのビジョンなどをしっかり見た上で合否を判断しています。これは就職後、会社の価値観と学生との価値観の不一致による早期退職を防ぐ意味も含まれています。
少子化に伴って就職市場は学生有利の「売り手市場」とも言われていますが、ただ何となくエントリーしても自分自身が何をやりたいか、どのような活躍が期待できるかなどのアピールができなければ、内定を獲得することはほとんど期待できません。だからこそ就職活動を行う際に、自分がこれまで学生時代に経験したことや思考してきたことを整理し、他の学生との差別化となる自分オリジナルの価値を明確にする自己分析はとても重要なことなのです。
自己分析でどのようなメリットが得られるか
では、自己分析を行うことでどのようなメリットを享受することができるのか、ポイントをいくつか紹介していきます。
ブレない自己アピールができる
自己分析はこれまでの経験などから自分の能力や性質、価値観、強みや弱み、将来の夢や希望などを理解するための作業です。単純に熱意だけをアピールするのでは自分の主張がブレやすくなりますが、自分自身をしっかり理解することにより、どこの企業の選考においても一本芯の通った志望動機や自己アピールができるようになります。
業界や企業に対する向き不向きが理解できる
自己分析によって自分の強みや弱み、能力などがハッキリとわかることで、新卒採用を行う企業の理念や社風との向き不向きもわかるようになります。また、求人情報などで疑問点も浮かび上がらせることができるので、会社説明会や面接時での質疑応答を通じて採用担当者へアピールすることも可能となります。
入社後のミスマッチを防ぐことができる
就職活動は内定を獲得することが目的ではなく、自分がイキイキと活躍できる職場や仕事に就いて働くための手段に他なりません。自己分析は選考通過率をアップさせると同時に、本当に適性の高い就職を可能とします。企業の理念と自分の価値観とを一致させる上で、自己分析はとても大きな効果をもたらします。
いつまでに自己分析を行えばいいのか
できるだけ就職活動を行う前に、自己分析を済ませておかなければ…と考える学生も多いかもしれません。だからといって、慌てて自己分析する必要もありません。実際にはエントリーシートを記入しながら自分について振り返りながら、自己分析を行っても決して遅くはないのです。気になる企業を選択し、調べた後でもまったく問題ありません。
しかも就職活動を行う中で、いくつもの企業研究や面接などを重ねていくうちに、仕事選びの軸や自分自身のことなどが見えてくることも珍しくありません。ごく一部ですが企業によっては面接後、合否に関わらずフィードバックを行うところもあります。そこから得られた気づきや新たに得られた視点や考え方を再度整理し、自己分析をやり直すことでより精度の高い自己アピールができるようになります。
自己分析は一度行えばいいとは考えず、最後の最後まで自分自身を見つめ直しながら、より客観性の高い自己分析を行っていくことを心がけていきましょう。
よりわかりやすく、手軽にできる自己分析法とは
自分自身の価値観や性格、傾向、強み・弱み、将来への目標やビジョンについて客観的に捉え、ロジカルに分析していく作業を行うのは理解できたと思います。しかし、まっさらな状態から分析をし始めるのは、煩わしさもあって面倒に感じるでしょう。だからといって大雑把な自己分析に終わってしまったら、時間を無駄にするだけで大した効果も得られません。そこで誰でも手軽にできる自己分析について、いくつか方法を紹介します。
自分史をつくる
自分史とはその名の通り、小学生の頃から大学生の現在にいたるまで、年表にしてまとめたものです。ノートや紙とペン、またはパソコンを用いて時系列ごとに表組を作成し、これまでのことを振り返りながら勉強や趣味、部活動やアルバイトなどの経歴から大変だったこと、頑張ったことなどの経験値までを書き出していきましょう。
テーマを決めて「なぜ?」と深掘りする
自己アピールを行う際、何か一つのエピソードに対していかに頑張ったか、楽しかったか、大変なことでも乗り越えられたか、をより具体的にすることは自分の価値観を表す上で非常に効果的です。そこで学生生活の中で頑張ったことや楽しかったことなど、テーマを一つ決めて、その時の気持ちを「なぜ?」と振り返りながら深掘りしていくと、自分の価値観が見えてきます。この時に「なぜ?」を何回も繰り返していくと、より洗練された形で価値観を見出すことができます。
キャリアアドバイザーに相談する
すべての学生が余裕をもって就職活動ができるとは限らず、中には何かしらの事情で単位取得に向けて授業を入れなければならないなどの理由で、自己分析を行う時間を十分に確保できない学生もいるでしょう。本来ならば自分で行うからこそ、自分自身の潜在的な魅力か価値を見出せる自己分析ですが、就職活動の相談を受け付けているキャリアアドバイザーに相談し、カウンセリングを受けることでしっかりとした自己分析が可能となります。すでに自分で済ませている学生も、より客観的に自己分析を行うことでより質の高い就職活動を行いたいのであれば、改めてキャリアカウンセラーに相談することをお勧めします。
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インタツアーでは自己分析ツールとして、「自分史作成ツール」とテーマを深掘りできる「なあぜなあぜシート」をご用意しています。一から表組などを作成する手間が省けますので、これから自己分析をはじめようという方はぜひご活用ください。
また、インタツアーにはキャリアアドバイザーが常駐していますので自己分析に関するカウンセリングはもちろん、就職活動の進捗に関する相談も随時受け付けています。自己アピールに不安や悩みを抱えている方、自己分析の結果に自信が持てないという方はぜひ、一度相談にお越しください。
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