就活準備

非上場で1500億円も売上げる謎企業は「見切り発車でサービスをはじめる」変な会社。せっかくだからあれこれ聞いてみた

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就活生が企業研究する為に必須とも言える「企業の口コミサイト」。就活生や転職者がこぞってみている”あのサイト”。
今回注目する企業はそのサイトでの評価が高くない。規模から考えるとむしろ低いとさえ言える。その名もキャムコムグループ。人材業界にながく身を置いている人にもあまり知られていない「いくらなんでも謎すぎる年商1500億円大企業」が遂に取材に応じた。謎すぎて聞きたいことはたくさんある。冒頭の口コミサイトについてもだ。彼らの回答はいかに?

キャムコムグループさん、いくらなんでも謎すぎますよ?

——倉科さん、今日はよろしくお願いします。早速ですが、キャムコムグループとはそもそも「何をしている会社」なのでしょうか? 人材業界であることは理解しているのですが……。

 倉科:まずHRマーケット(人材業界)の前提をお話させてください。HRマーケットは、今急速にテクノロジー領域との融合を深めています。

AIマッチング、RPA業務改善、フィンテック活用など、近年の情報技術の進化による成果を大きく享受している分野のひとつがHR領域です。人口減少を背景にした労働力不足は、今や企業の業績だけでなく、日本の産業全体の成長を制約する要因となっています。不足する労働力をいかに技術やサービスの開発で補っていくか、それが当社グループが取り組んでいる大きなテーマとなっています。

倉科 周平(くらしな しゅうへい)2013年に新卒で入社。2年目で新規店舗の立ち上げを経験し、プレイングマネージャーを経て、現在は新卒採用チームで辣腕社員として活躍する

——なるほど。そのテクノロジーを人材業界で活用しているということでしょうか。

倉科:そうですね。キャムコムグループは、将来的な中核技術となる情報技術(AI/RPA、マッチングオートメーション、データサイエンス活用、アドテク、フィンテック、Vtuber……)と、雇用開発につながる事業領域(障がい者雇用、外国人材活用、人材評価、通年インターンシップ、職場見学コンシェルジュ、物流シフティング……)への注力を加速しています。テクノロジーが変革をもたらす新たな時代の中で、あらゆる価値をマッチングするサービスインフラを目指しているのです。

——想像しただけでめまいがするほどやることがあるのですね……。

転職口コミサイトの評価が低い?就活生にはその口コミの内容も全て見て欲しい。隠すことなんか何一つないですよ

——失礼を承知で質問しますね。

労働に於いても色々なテーマが生まれ、現在のような多岐にわたるコンサルタントファームが出来上がりました。

——転職者が使う”あのサイト口コミサイト”でこんな指摘を発見したのです。聞きますよ?!

倉科:はい……、どうぞ。

——「新たなソリューションを実施していくのはいいが、見切り発車になりがちで他社のサービスに負けていると感じる」という口コミがありましたが、実際のところどうなのでしょうか?

倉科:ああ、「見切り発車になっている」と言われると、そうなってしまうかもしれません。しかし、しかしですよ、私たちは新しい事業を始める上で大切なことは、質よりスピードだと感じているんです。

——IT系のベンチャー企業みたいなことをおっしゃいますね?

倉科:はい(笑)。逆にお聞きしたいのですが、どれほど素晴らしいサービスでも、望まれている時期が過ぎてから提供したらどうなりますか?

——利用されませんね……。

倉科:そうですよね。また、どのような企業でも新しい事業を始めることは難しく、時間がかかります。だからこそ、まずはやってみる事を入社して最初に先輩から教わります。

——なるほど、それが社風なのですね。

倉科:まさにその通りです。「新しい事業を生み出していくには、まずはやってみないと分からない、とりあえず動き出してみる、といったことを心にとめて行動する社風は確実にあります」ね。私はその社風が好きですし、学生の皆さんにもそうあって欲しいなと思っています。

——スピードがなによりも大切になるのですね……。

倉科:ユーザーにとって利用したい時期が過ぎてしまったタイミングでサービスを提供しても結局は利用してもらえず、売り上げが伸びませんからね。それではキャムコムグループが取り組む意味がないんです。何もかも「見切り発車」しているわけではないんです。可能性がある分野をジャッジして「見切り発車」しているんですよね。

その結果、失敗することに対しては会社として度量が深い、そういう会社です。

——なるほど、そういうことだったのですね。

倉科:社員自らが新しいサービスを生み出していく面白さを実感できる会社だと思ってます。転職口コミサイトの内容を認める部分ももちろんあります。開き直るわけではないですよ?でも仕方ないと思う面もあるんです。スポーツ選手だって常に批判にさらされている中で結果を出すのですから、私たち企業だって何かしらの批判にさらされるのは当然のことです。

——ネットニュースのコメント欄でスポーツ選手が批判にさらされるようなものだと。

倉科:そこまで高尚なものかはわかりません。ただ、間違いなく言えることがあります。

——はい。

倉科:キャムコムグループを志望してくださる就活生にはその口コミの内容も全て見てもらって大丈夫です。私たちは必ずケアしてみせるから。隠すことなんか何一つないですよ。

——口コミサイトのネタを元に質問するなんて不躾なことをしてすみませんでした。度量の深いご対応ありがとうございました。

倉科:いえいえ、本当になんでも聞いてください!何でも答えますので!

この取材中に思いついたサービスを今週中に上司にプレゼンしたいし、たぶんできる

ーー口コミサイトを否定するわけではないですが、信じ過ぎもいけないのかなと反省しました。

倉科:いえいえ。転職者の口コミサイト、おおいに結構だと思います。今日、お話をしている中で、もっと面白いサービスを思いついてしまって。

——ええ??この取材中にですか??

倉科:はい(笑)。すみません、社風というかなんというか……。さっそく今週中に上司にプレゼンしてみますね!

——今週中に??

倉科:なにせ、「見切り発車でサービスをはじめる変な会社」なので(笑)

——プレゼンの結果は次の取材でぜひ!!ありがとうございました!!

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