就職活動に役立つ業界研究を3つのポイントから解説していきます。
今回は文房具・事務用品業界について解説をします。

(3つのポイント)
この記事では文房具・事務用品業界の最近の動きを押さえる3つのポイントを中心に解説します。

  1. 筆記具メーカーの海外展開
  2. 新たな文房具の開発
  3. コロナ後のオフィス家具メーカーの動向

■文房具・事務用品業界とは

「文房具」は学生時代から大人になっても利用頻度の高い製品で、同様に「事務用品」とありますがオフィスだけでなく家庭でもファイルやラベルライターと言った製品も多く利用されています。この両方の企業が当てはまる業界を文房具・事務用品業界になります。
国内の企業では総合文具メーカー、筆記具メーカーがこの業界では知名度がある企業になります。また社会人になってオフィスで目にするオフィス家具のメーカーもあります。他にもファイル、アルバムに特化して扱うメーカーがあります。
総合文具メーカーではCampusのブランドが有名なガリバー企業のコクヨはオフィス家具も扱っています。それを追う通販サイト「アスクル」を運営しているプラスどちらも身近な企業です。
また日本の筆記具メーカーには消せるボールペンのヒット商品を生みだしたパイロットコーポレーション、uniブランドの三菱鉛筆、クレヨンのサクラクレパスやサインペンのぺんてる、どの企業も子供の頃から頻繁に利用している製品を扱っている企業です。
コロナ禍でリモートワークが推奨され家庭にもオフィス文具、家具を利用する方も増えたと思われます。書類を整理する為のファイルを扱っているキングジム、書類の整理棚やオフィスチェア等はオフィス家具を扱うオカムラやイトーキ、内田洋行といった企業があります。

■市場の規模と変化

文房具・事務用品業界の市場はリーマンショック後に一時低減しましたが直近10年では順調に増加していました。コロナ禍一時落ち込みましたが2021年度はまた増加傾向にあります。但し、コロナ禍前の水準には1歩及びませんでした。

出所:経済産業省

デジタル化やペーパーレス化が進む中、個人消費のニーズを意識した筆記具の売上が1,483億円と市場を牽引しています。
今後は国内において成熟市場となっている為、新たな試みが必要になります。
各社では個人消費者のニーズの堀起こしを行っています。ボールペンやノートなどの製品を自分用にカスタマイズできる製品や、環境問題に意識した製品の開発にも力を入れています。そういった製品は文具・紙製品展ISOTのような商談会、文具女子博といったイベントの中で紹介されてイベントも盛況です。
新たな商品の開発、それを広める為のイベント、SNSへの発信等で国内の需要を活性化すると共に海外展開も今後の文房具・事務用品業界の課題となっています。

トピックス①筆記具メーカーの海外展開

現在の海外展開は筆記具メーカーが筆頭になっています。消せるボールペンのフリクションを製造販売しているパイロットコーポレーションは海外売上高が70%を超えています。フリクションはフランスで販売を開始して以来、米国、欧州、アジアにも販路を広げています。他にもコクヨは中国やマレーシア、インドに需要拡大を行っており三菱鉛筆も北米で水性・油性ボールペンやクルトガのシェアが高くなっています。

トピックス②新たな文房具の開発

ペーパーレスの推進やデジタル化といった状況下の中、文房具・事務用品は新たな開発商品が登場しています。
ペーパーレスを意識した何度も書いて消す事が出来る磁性メモパッドはプラスから、電子ペーパーディスプレイを使用した電子ノートはキングジムから登場しています。
世界シェアも大きい筆記用具も書き安さを追求したり利便性を上げたりする開発が行われ新商品が登場しています。開発された商品は文具女子博といったイベントやSNS等を使って消費者へ発信し注目を集め売上UPを図っています。

トピックス③コロナ後のオフィス家具メーカーの動向

コロナ禍でリモートワークが推奨されていましたが最近では出社に切り替える企業が増えています。オフィス環境を改善する企業もおおくオフィス家具メーカーはそれに応える製品の販売を始めています。総合文具メーカーのコクヨは空間洗浄がついた会議テーブル、オフィス家具メーカー大手のオカムラはラボオフィスと呼ばれるショールームを展開しオフィス環境の提案を行っています。
今後は今まであった一般的なグレーや白のオフィス家具だけでなく顧客ニーズにあった製品開発の発想が重要になってきます。

まとめ

文房具・事務用品業界は新たな製品の開発、既存の製品の追求といった従来の常識を超える発想の商品開発が行われています。そういった開発部門、またその商品を売る為の戦略を考える部門といった業務があります。
普段、利用している商品が多いのでこんな商品があったらと思うアイデアを持っている人も多いでしょう。そんなきっかけからその商品を扱っている企業研究を行うのも就職活動の一歩になるでしょう。

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