就職活動に役立つ業界研究を3つのポイントから解説していきます。
今回は化粧品業界について解説をします。

(3つのポイント)
この記事では業界の最近の動きを押さえる3つのポイントを中心に解説します。

  1. コロナ禍での国内需要の状況
  2. ファブレスメーカーの勢い
  3. 自社ECサイトの活用

■化粧品業界とは

化粧品業界とはトイレタリー業界の中に属していて化粧水や洗顔料などの肌のコンディションを整える「スキンケア化粧品」、ファンデーションや口紅などの「メイクアップ化粧品」を扱っている企業の業界です。
化粧品企業はメーカーでもあり製品の研究、開発も行いその後製造、店頭での販売までが業務になります。
国内企業でのダントツの売上トップを誇るのは資生堂です。資生堂は創業150年の老舗化粧品メーカーで様々な商品の開発、ブランディング、またパーラーといった付加価値のサービスも行っています。国内のみならず海外にも資生堂商品のユーザーは多く世界的な企業です。
日本の大手化粧品メーカーは他にもコーセー、花王、ポーラ・オルビスHDがあります。化粧品業界はトイレタリー業界同様、新製品の発売やシーズン商品等の宣伝が活発なのでどの企業も耳馴染みのある企業名が挙げられます。海外大手ではロレアルやエスティーローダと言った企業がありロート製薬や富士フィルムホールディングスと言った異業種の企業もあります。

■市場の規模と変化

化粧品業界は海外展開、性別を超えた製品の開発等も行われて市場は2012年から右肩上がりで推移していました。インバウンド需要に大きな恩恵を受けていた事もありコロナ禍の2020年には化粧品出荷額は約3000億円減少しています。

出所:東洋経済

インバウンド需要の減少と共に国内消費ではコロナ禍での外出自粛でメイク化粧品の需要の低下、若者世代の百貨店離れ、1000円以下の低価格帯の人気により売上は苦戦を強いられています。
また、インバウンドの再開で期待される海外市場も中国の国内価格が低価格に設定されている為、日本での購入には期待は出来ず今後は価格抑制の対策が必須になります。
大手メーカーは現状を打破する為に、ブランド力を生かした商品開発が今後の課題となっています。

トピックス①コロナ禍での国内需要の状況

長く続いたコロナの影響は化粧品業界の収益に大きな打撃を与えました。テレワークの推奨、外出自粛でメイクをしない女性が増え、またマスク需要も口紅やチークと言った商品の売り上げが低迷しました。
スキンケア商品ではコストパフォーマンスも品質も良いプチプラと呼ばれるカテゴリーの製品に消費者がシフトチェンジし、大手メーカーのブランド商品の売り上げに影響を与えました。
外出自粛の中、百貨店での店頭販売がメインの大手メーカーに対して、プチプラは近所のドラッグストアやECサイトで購入が可能と言った手軽さもシフトチェンジが強まりました。

トピックス②ファブレスメーカーの勢い

国内では新たな化粧品企業としてファブレスメーカーの勢いに注目されています。ファブレスメーカーとは全ての生産を他社へ依頼し、自社ブランドとして販売する形態の事を言います。化粧品業界でもこの形態で売り上げを上げている企業がプレミアムアンチエイジング、I-neになります。
SNSでの広告発信を積極的に行い購入もネット通販ややドラッグストアで可能、商品開発も頻繁に行われヒット商品が生まれています。

トピックス③自社ECサイトの活用

大手メーカーは対面販売でカウンセリングを行うという販売方法が主力です。この販売方法によりリピータの獲得にもなります。また消費者も高額な商品を購入するには手に取ってといった安心感を得る為、対面販売での購入をしています。その為、化粧品業界は他業界と比較するとECサイトの活用率がまだ低い状況にあります。
コロナ禍を経て消費者ニーズにあった新たな販路として大手化粧品メーカーも自社ECサイトの開設やリニューアルを行い、新たな販売方法で顧客獲得を行っています。またSNSの活用で新商品の紹介やメイクの仕方等をインフルエンサーとタイアップして行う事でも顧客獲得に役立てています。

まとめ

最近では男性用のスキンケアやメイク製品も一般的になってきていて女性中心の職場イメージから男性、トランスジェンダーも活躍できる業界になっています。
また、商品開発やマーケティングも季節や社会情勢に敏感な業界なので活発に行われている為、業務は様々です。
普段自分が使用しているトイレタリーの会社を研究してみるのも就職活動に一歩になるでしょう。

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