就職活動に役立つ業界研究を3つのポイントから解説していきます。
今回は映画・アニメ業界について解説をします。

(3つのポイント)
この記事では業界の最近の動きを押さえる3つのポイントを中心に解説します。

  1. コロナ禍から現在の映画業界への影響
  2. 映画業界の収益のしくみ
  3. 収益の柱となるアニメ作品

■映画・アニメ業界とは

映画・アニメ業界とは作品を製作し一般公開するまでを行う企業の業界になります。
製作、配給、興行の3つの部門に大きく分けられ国内企業に於いては興行部門の映画館の運営まで行っている東宝、東映、松竹といった企業があります。
また、製作、配給を行っているKADOKAWA、日活、興行部門の映画館の運営を行う東京テアトル、ユナイテッドシネマ等各分野に特化した企業もあります。
海外企業にはワーナー・ブラザース、ソニーグループ、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーといった大手企業があります。
どの企業も毎回ヒット作が生まれ耳馴染みのある企業名が多い業界です。
アニメ業界は各社ヒット作品が多く大手では東映アニメーション、IGポート、バンダイナムコフィルムワークス、幅広いファンが多い作品を手掛けるスタジオジブリ、鬼滅の刃で有名なユーフォーテーブル、ソニーグループ傘化のアニプレックス、京都アニメーション等、個性豊かな企業が名を連ねています。

■市場の規模と変化

国内の映画・アニメ業界の昨年度の興行収入は映画業界が1,618億円、アニメ業界は2兆4,261億円になっています。2020年のコロナ禍での低迷期から全席販売が再開され回復傾向にあります。
昨今では動画配信サービスの影響から映画館離れが懸念されていましたがシネマコンプレックスと言った大型の施設の開業、それに併せた最新技術の開発、またアニメ作品を筆頭に様々なヒット作が生まれ市場を活発にしています。
またミニシアターと言ったマニア向けの映画館も、趣向をこらしたイベントや作品を配給していて幅広い映画ファンが映画館へ足を運ぶ機会が増えました。
今後はシネマコンプレックスの設備を利用した4DX映画の製作、配給やインターネットを利用した新たな配信方法の模索、海外市場への成功が業界な重要なカギとなってきます。

出所:日本映画製作者連盟「日本映画産業統計」を基に作成

トピックス①コロナ禍から現在の映画業界への影響

2020年度はコロナ禍の中、映画館は密になるという観点から休業や販売席数の制限、飲食の制限といった規制が引かれ大きな影響を受けました。製作側も感染防止の為の処置が行われ製作中止や上映延期と言った事態が起こりました。
2021年度はコロナ禍での制限が緩和され映画・アニメ業界も回復の兆しが見えています。
特にアニメ業界はコロナ禍でも「鬼滅の刃」、その後の21年度も「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の大ヒットがあり業績の回復の後押しとなりました。
ただ洋画はコロナ前と比べ70%興行収入が落ち込み回復には「トップガンマーヴェリック」のような世界的大ヒット作品を配給する事が回復のカギを握っています。

トピックス②映画業界の収益のしくみ

映画・アニメ業界の収益のしくみは興行収入から映画館や配給会社の収入を除いた金額が製作会社の収入になります。
映画作品の収支モデルは興行収入の50%が映画館等の興行主、配給会社が18%程度、製作会社が32%程度の割合になっています。
その為、作品がヒットしなければ各分野の企業の収入は減り、特に製作会社は赤字になる場合が少なくありません。その為、ヒットしなかった場合のリスク回避をするために「製作委員会」という複数企業が出資を行う方式を製作会社は取るようになりました。
こういった収益に赤字を出さない対策が行われている一方で権利保有者の許可なくコンテンツを使用するファスト映画、無断転記・利用といった著作権上の問題も後を絶たないのが実情です。各製作会社は注意喚起を行っていますが被害額は大きく収益の打撃になっています。

トピックス③収益の柱となるアニメ作品

邦画の収益を牽引しているのは大ヒットが続々でているアニメ作品になります。コロナ禍でもヒット作品を生み出し上映と共に行われるイベントやグッズ販売も好調です。
アニメ作品は漫画の原作、TVシリーズといった作品から映画化される作品も多く、ファン層も広いため注目されます。また、日本のアニメ映画は海外でも人気が高く、上映されると話題になり海外での大ヒットも収益の増加につながっています。
現在も収益の柱となっているアニメ作品は、国内はもちろん今後は更なる海外市場の進出にも期待が寄せられています。

まとめ

映画・アニメ業界には製作、配給、興行それぞれに様々な職種があります。
製作部門にはクリエイティブな業務、配給には営業、興行にはマーケティング、海外進出の為のグローバルな職種、様々です。
映画ファンなら就職先の希望に選びたい企業がたくさんあります。ただ、「映画が好き」だけでは難しい業務もありますが夢のある業界です。
各企業の扱っている作品、職種、福利厚生等も調べ好きな作品に携われる企業を探してみましょう。

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