
新社会人になるのを機に一人暮らしを始めるという人も多いと思いますが、実は引っ越しするのはできるだけ早く行った方がいいのです。「別に3月でもいいんじゃない?」とのんびり構えていたら、あとで大慌てすることになるかもしれませんし、場合によっては大きな損をしてしまうかも。
今回は引っ越しに先立って準備すること、確認しておきたいことを紹介します。これからの新生活に向けて、できるだけ明るく楽しいスタートを切るためにも、しっかり確認してその時を迎えましょう。
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引っ越し準備はいつのタイミングでするべき?
新生活に向けた引っ越し準備は、一般的に引っ越し日の1ヶ月前から始めるのがよいと言われています。これは物件を探したり、引っ越し業者を探したり、荷造りや不用品の処分などが含まれています。しかし、この一般論を鵜呑みにしていると最悪の場合、4月1日までに引っ越しが間に合わないという可能性が極めて高くなります。
例年、3月は新社会人だけではなく、進学や異動・転勤などで多くの人が一斉に動き出す時期です。不動産屋にとっても引っ越し業者にとっても一番の繁忙期であり、予約を入れようにもすぐに埋まることも当たり前。さらに引っ越し準備は想像以上にやるべきことが多く、ギリギリのスケジュールでは万が一に対応できない可能性が大きいのです。その状況を回避するためにも引っ越し準備は3月ではなく、できるだけ1月後半や2月の段階から始めた方がいいでしょう。
引っ越しの準備って具体的に何をすればいいの?
引っ越しと一口にいっても、やらなければならないことがたくさんあります。しかも原則、自分自身でやるべきことばかり。ここでは引っ越し当日までに行わなければならないことを時系列で紹介しますので、段階を踏みながらすべて用意してほしいと思います。
引っ越し先(物件)の選定
もちろん会社から近い場所で探すのが理想的ですが、都市部であると家賃が高く、初任給では生活が成り立たない恐れがあります。会社の最寄り駅から片道1時間程度の距離で、家賃は月収の3分の1が目安。不動産会社の担当者とは話し合いを重ね、内見を繰り返しながら理想の物件を見つけましょう。
引っ越し業者の選定
物件を契約する際に不動産会社の提携業者を紹介されるますが、少しでも費用を安く上げたい場合は自分で引っ越し業者を探し、見積もりを取った上で選ぶ方がいいでしょう。見積もりは予約制がほとんどなので、新居の契約が決まったらすぐに連絡しておくべきです。なお、荷物が少ないから自分で運搬すると考える人もいるでしょうが、引っ越し作業は想像以上に重労働です。アルバイトなどでの経験がない場合、プロに任せるべきです。
現住所での解約手続き
すでに賃貸アパートやマンション、学生寮で生活している場合は、退去の報告とそれに伴う手続きを行わなければなりません。賃貸契約を途中で解約する場合、退去日の1ヶ月前に通告する必要がありますし、満了であっても敷金の計算で一定の時間も必要となるので、忘れずに管理会社や大家さんに話を通しておきましょう。また、電気・水道・ガスなどのライフラインについても、転居の連絡を早めに行いましょう。
荷造り
引っ越し業者を決定したら、身の回りのものを段ボールに梱包していきます。段ボールは業者から支給されるものもありますが、足りなくなった場合に追加する場合、費用負担を求められるケースもあるので入念な確認が必要です。食器や寝具など引っ越し当日まで使用するもの以外はどんどん梱包しますが、ガムテープで閉じるのは当日または前日夜でも十分間に合います。
不用品の処分
新居では使わない、部屋に入らないような不用品は退去前に処分しましょう。粗大ゴミで出す場合、自治体によってルールが異なりますので、不法投棄にならないよう事前に手続き方法を調べておくべきです。近所にリサイクルショップがある場合、出張買取などのサービスを活用すると負担がグッと軽くなります。ただし、買取業者を装った詐欺も横行しているので、必ず店舗を訪問して相談するようにしましょう。
転出届
現在住まわれているところとは別の自治体に転居する場合、必ず窓口で転居届を提出しましょう。引っ越し日の14日前から受付可能ですので、当日までに済ませるようにしましょう。同時に郵便局や銀行、携帯会社などへ住所変更の連絡も忘れずに。

引っ越し後にやるべきことは何?
新居に荷物を運び入れ、電気・ガス・水道が開通すればOK…というわけにはいきません。当たり前ですが、転居前と同じようにやるべきことが引っ越し後にもたくさんあります。うっかりして大変なことにならないよう、いくつかのポイントを紹介します。
引っ越し先での荷解き・片付け
当然の話でありますが、引っ越し日当日から新しい生活が始まります。寝る場所を確保した上で日用品の中でもすぐに使うものはすぐに荷解きを行い、無理のない範疇で衣類や食器などの片付け、使用済みの段ボールの破棄をしましょう。引っ越し業者の中には段ボール処分や片付けなどを行うところもありますが、ほとんどがオプションで有料となります。暮らしやすい環境にするためにも、できるだけ自分で行った方がいいでしょう。
転入届・免許などの住所変更手続き
引っ越し先の役所へ転入届を提出する場合、14日以内に行わなければなりません。特に忘れていけないのは、免許関連の住所変更。運転免許のように更新通知を郵送で行う場合、手続きを行わないと前住所に送られてしまい、手続きができずに失効の憂き目に遭うかもしれません。絶対に忘れないようにしましょう。
転居のお知らせ
昔はハガキなどで連絡を行うケースが主流でしたが、スマートフォンやパソコンを介してメールやLINEなどで連絡できる時代。手軽に行える反面、ついつい連絡を忘れてしまうかもしれません。義理を欠いて信頼関係を損なわないよう、忘れずに連絡するようにしましょう。ただし個人情報となりますので、オープンな形で連絡しないようにする対策も忘れずに。
もっと楽に、お得に引っ越しするための「裏技」は?
工夫次第で引っ越しの手間を減らすことができる上、想定しているよりもお得に引っ越しができることも可能です。関係各所への確認が必要なものや条件が定められているものもありますが、使えるものは遠慮なく使っていきましょう。
引っ越し手当・補助金
就職先の企業によっては、入社に伴って引っ越しが必要となる場合に費用の補助や負担などを行うところもあります。必ず受けられるものではありませんが、制度がある場合は適用条件を必ず確認しましょう。
社員寮・借上社宅
現在はコストがかかるとの理由で廃止する企業も増えていますが、寮や社宅がある場合は利用する手はありません。常に先輩や同僚と顔を合わせる可能性は高いですが、相場よりもかなり家賃が安く、光熱費込みや家財道具や設備完備というところもあります。利用規定を確認した上で利用することも検討しましょう。
単身者向け引っ越しサービス
通常の引っ越しプランにお任せプランなどのオプションをつけると割高になりますが、業者によっては荷造りから荷解き、ゴミの処分などをパッケージ化した単身者限定のサービスもあります。見積もりを取る際に案内されるはずですので荷物が少ない場合、コストダウンが期待できるので検討した方がいいでしょう。

引っ越し準備を早めに行う「もう一つ」の理由
繁忙期である3月より早めに引っ越し準備を行う理由、そして段取りについては十分理解できたと思います。実は引っ越しを早めに行うべきという背景には、もう一つの理由があります。
それは「新生活に早く慣れる」です。学生生活から社会人生活に変わるにあたり、特に住環境の変化はこれからの将来にも何かしらの影響が必ず出ます。特にこれまで生活したことのない地域においては、今まで経験したことのないローカルルールが存在しているので、できるだけ早くルールを把握して順応することが重要です。
大家や新居の両隣や上下に住む人たちへの挨拶を行うなど、自分からその地域に溶け込もうという姿勢を見せるよう心がけるのが、周辺住民とうまく交流できる最良の方法です。できるだけ散歩するなど、街の様子を把握しておくのもお勧めです。
インタツアーでは就職活動だけではなく、これからの新生活やキャリアに向けた不安に対しても親身になって相談に対応します。まずはお気軽にお問い合わせください。