
就職活動で何度も面接を受けても、なぜかすべて落ちてしまう。一次面接は通過できても、二次面接以降がなかなか通らない。数多くのエントリーが集まりやすい人気企業や職業ならば簡単に選考通過はできないと理解できるけれど、それほどエントリー数が集まっていないと思う企業にエントリーしても、思うような結果が得られない…と思い悩んでいませんか?
実は就活面接を何度も受けても落ちてしまう人には、明確な理由と原因が存在しています。そこに気づかない限り、おそらく内定を獲得するどころか、最終面接にもたどり着けないかもしれません。そこで今回は、就活面接で失敗する人の特徴や原因を紹介。それぞれのポイントを理解していただくことで、就職活動への対策を練り直してこれまでの失敗を取り返していきましょう。
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企業が就活面接を行う目的とは?
効率化が求められている時代においてわざわざ多くの時間と労力を使い、企業は数多くの就活生に対して面接を行っているのでしょうか。しかも1回や2回に止まらず、3回4回も就活面接を行う企業も珍しくありません。実はこれには、企業として明確な理由や目的があります。
それはズバリ「我が社にマッチしているか、複数の視点から見極めをはかりたい」からです。面接の回数は企業によって様々で、大手企業となると一次・二次・最終面接と3回以上も面接を行うところも少なくありません。中堅クラスの企業では、2回の面接で採用を決めることもあります。いずれにおいても採用担当者だけではなく、先輩社員や課長などの部門長、事業本部長や役員、そして代表取締役など、様々な立場の人たちが面接を行うことで、より精度の高いマッチングを実現できます。
面接回数が多ければ多いほど企業が採用に本気であり、さらに慎重に人選をはかるという面でよりホワイトな企業であるとも考えられます。ただし、最近では優秀な人材を競合他社に奪われないよう、面接回数を減らして早いタイミングで内定を出す企業も増えています。
それぞれの面接で、面接官は何を見ているか?
複数回行われる面接においては、一次面接と二次以降の面接では面接官が異なるケースも多く、就活生を見るポイントも変わってきます。どのタイミングで誰が面接官として登場するかは企業によって違いがありますが、一般的に一次面接では人事部の採用担当者や部門長、二次以降では事業本部長や役員、代表取締役が登場するケースと考えられます。その上で、面接官が就活生の何を見ているのかを紹介します。
一次面接で見られているポイント
・エントリーシートなど応募書類との整合性
・基本的なコミュニケーション能力
・一般的なビジネスマナー
・仕事に活かせそうな経験やスキル
・採用に対する本気度
一次面接では主に志望動機の確認や会社・事業に対する基本的な理解など、応募に関してズレがないかをチェックしています。
二次面接以降で見られているポイント
・コミュニケーションにおける印象の良さ
・就職後に活躍できそうな可能性の有無
・会社や事業などに対する理解度の深さと関心度の高さ
・自分自身の強みをどれだけ活かせるかなどのアピール力
・入社に対する意思の確認
なお、質問内容は一次面接よりも一歩踏みこんなものが多くなりますので、どれだけ真剣に考えているか、本気であるかを伝える必要があります。

これをやったら一発アウト?面接時のNGポイントを紹介
面接に失敗しているということは、企業側が設定する採用ラインに到達していないことが十分考えられます。しかし、もしかしたら面接の際に無意識にとっている態度や言葉遣いなど、面接官の評価を落とすNG行為を行っている可能性も考えられます。では、そのNG行為とは一体何なのか、特に大きく評価を下げるような面接時のNG行為を紹介します。
身だしなみが整っていない
人は見た目が9割とも言われるよう、服装や髪型に対しては常に清潔感をもって面接に臨む必要があります。スーツや髪型が決まっていても、靴に汚れが目立っているとそれだけでマイナスの印象を与えてしまいます。ほんの些細なことにも注意を払いましょう。
自信がなさそうに見える
質問に対する答えが聞き取りにくい、笑顔がないまたは表情が暗い、面接官の目を見ないで俯き加減で話をするなど、どこか自信がないような様子は面接官に強いマイナスイメージを与えてしまいます。「採用しても大丈夫だろうか」と思わせないよう、前向きな姿勢で面接に臨みましょう。なお、言葉の合間に「あー」「えーっと」を挟みすぎるのも、悪い印象を与えがちなので注意が必要です。
間違った自己アピールを行っている
逆に自信に満ちた姿勢を面接官に伝えようとするあまり、質問に対して一方的に捲し立てるような回答もマイナスとなります。だらだらと長く喋り続けるのは伝達力に難があるとみなされ、コミュニケーションスキルがないと判断されるでしょう。回答はすぐ理解してもらえるよう、まとまった言葉で簡潔に伝えましょう。
見当違いな回答をする
前向きでやる気に満ちた姿勢で面接に臨んでも、質問の意図と異なる回答をしては元も子もありません。学生時代に力を入れてきたことに対する回答がいい例で、ひたすら成功体験を自慢げに話し続けるのはアウト。面接官は経験を通じて何を学んだかを知りたいので、自分語りをするような対応はプラスの評価にはなりません。
話の辻褄が合わない
質問に対して自分ではきちんと回答していると思っても、全体を通して回答内容に矛盾が発生すると面接官は論理性に欠けると同時に、自分自身に芯を持っていないと判断するでしょう。面接官の受けを良くしたいからといって場当たり的な回答をしても、相手にはお調子者としか見られません。自分の考えや信念が何かを自分自身で理解し、そのポリシーに準じた回答をしましょう。
これさえ気をつければOK!面接時でのNGワード
面接時にやってはいけない行為について理解できましたら、本番で絶対に口にしてはいけないNGワードを紹介します。なぜNGなのかについても解説しますので、しっかり覚えて面接に臨んでいただきたいと思います。
仕事に関するNGワード
「○○の仕事はしたくない」→否定的な発言は全面的にNGです
「希望はありません」「なんでもやります」→仕事への関心や理解が低いと受け取られます 「転勤はしたくありません」→転勤が前提の会社もあり、社風に合わないと判断されます
志望動機に関するNGワード
「親や先生から勧められた」→自分の意思がないと判断されます
「何かの役に立ちたい」→何がしたいのか具体性がなく、何を考えているかわからない
「知名度や将来性の高さに魅力を感じて」→会社への依存が強すぎると思われます
「商品やサービスが好き」→キッカケとしてはOK、でも何がしたいのか伝わりません
自己PRに関するNGワード
「コミュニケーションが得意」「リーダーシップがあります」
→具体例がなければ、自信過剰な印象を与える恐れがあります
「私は努力家です」「努力する自信があります」
→学生の努力と社会人の努力では差がある上、具体性がなければ関心も寄せられません
「業界用語や専門知識」→知ったかぶりと捉えられ、大きなマイナスになる可能性が大です
逆質問に関するNGワード
「企業理念や事業内容を教えてください」→事前に調べ、理解するべきことで言語道断です
「目標未達の場合はどうなりますか」→逆に達成した際のインセンティブを聞くべきです
「賞与はどのくらいですか」→お金に執着している印象を与えかねません
「特にありません」→会社や仕事に対して意欲がなく、入社の意思がないと判断されます

自分と相手を理解し、コミュニケーションをはかることが大事!
就活面接は企業にとってエントリーしてきた就活生たちが必要な人材であるかどうかを見極め、合否を判断することが最大の目的です。第一志望にエントリーしているにも関わらず意欲をアピールしきれなかったり、自分の考えや強みを理解してもらうための工夫ができなかったりと、面接で失敗するケースのほとんどの場合、後で悔やんでしまうようなことがほとんどです。
初対面とはいえ相手のことを十分に理解すると同時に、自分のことをわかりやすく伝えられるコミュニケーションを心がける。これさえ気を付けていれば、これからの選考もいい方向に動いてくれるでしょう。
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