3ポイントで業界研究をする解説記事、今回は「専門商社」業界についてワンポイント解説をします。
この記事では専門商社業界の最近の動きを押さえる3つのポイントを中心に解説します。
①総合商社と専門商社の違い
②安定したマージン獲得の中でもコロナ禍での影響について
③今後の課題はどのような付加価値を付けられるかがポイント
Table of Contents
■専門商社業界とは
まずは最初に「専門商社」業界の概要を確認していきましょう。
専門商社は商品メーカーと小売業者の間をつないでマージンで利益を上げています。
各社専門分野がありその商品に特化している商社を「専門商社」と位置付けています。
専門商社は顧客が特定されている為、利幅は薄くても安定した企業が多いのも特徴です。
専門分野の種類としては建築や橋梁、船舶や自動車、機械本体等に使用される資材の「鉄鋼」、製造業等で使用する設備の「機械」、電気製品等の基盤の「電子・半導体」、プラスチック製品、産業資材等の「化学」。
生活に身近なものであれば「医薬品」、「日用品」、「繊維」、電力・ガス・石油等の「エネルギー」に分類されます。
専門商社の中でも鉄鋼と医薬品分野は売上高、営業利益ともに高い水準にあります。特に鉄鋼は日本の生産量が世界第2位を誇っている分野です。
■市場の規模と変化
専門商社は小売業者との関係性が深い為、消費者動向が市場の規模、変化に関わってきます。
人口の増減、生活様式の変化等で売れるモノと売れないモノが変わってくるからです。
その為、国内の専門商社は各社の取引先が飽和状態に陥っており、2008年頃から同業や関連企業が統合しHDを設立して企業規模を大きくし業界自体を活性化する傾向になっています。
医療や食品、半導体の専門商社でこの再編が行われています。
今後も同様の再編が専門商社業界内で活発すると見込まれています。
トピックス①総合商社と専門商社の違い
総合商社と専門商社の違いは、扱う商材は複数(総合)か単品(専門)かが大きな違いになります。
またそこを踏まえると総合商社と専門商社では企業規模も大きく違います。
総合商社はグローバルに拠点を持っていますが、専門商社は国内のみや一定の海外地域など扱っている商材によって変わってきます。
トピックス②安定したマージン獲得の中でもコロナ禍での影響について
専門商社の強みは取引先が限定される為、利幅に大きな変化は起きにくいですがその分、安定した利益を継続して得られる事です。
ただ、コロナ禍に於いては小売業者と直結している分、アパレル業界や飲食業等への買い控えによって全体的な消費の低迷がおこり大きな打撃を受けました。
2021年には自動車関連等の需要が急回復する予測立っていますが人口減少に伴い消費落ちていく傾向は変わらない為、市場規模は頭打ちと言う見方が予測されています。
トピックス③今後の課題はどのような付加価値を付けられるかがポイント
国内の人口減少や社会情勢の影響を受けやすい為、海外展開が今後は必要となってくるでしょう。
また、基本のマージン利益だけでなくファイナンスや物流機能の付加、商品開発のコンサルティングといった付加価値を付けたビジネスモデルに変革していく必要が出てくるでしょう。
まとめ
専門商社は特定の商材を扱うのでその分野の知識が必要となってきます。
扱う商材によっては総合商社と同じようにグローバルに活躍する事も出来ます。
また、衣食住等の商材も多い為、自分の得意分野に携われる確率も高いです。
就職活動を行う時には、自分の得意分野、今後携わりたい思い入れのある商材を扱っている企業を選択するといいでしょう。
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