ESや履歴書には、必ず証明写真を貼ります。この写真一つで見え方が変わり、印象も大きく左右されるものです。そこで今回は、就活で使う証明写真について解説します。これから就活を始める方、まだ証明写真を準備していない方は参考にしてください。
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ESや履歴書の証明写真は全体の印象を変える
ESや履歴書を準備するとき、どんなことをどんなふうに書くか、内容について考える時間は長いと思います。しかし、証明写真にどれだけ気を付けているでしょうか。意外にも、てきとうに撮ってしまっている方が少なくありません。
しかし証明写真の撮り方が雑だと、本人も雑なのではないかという印象を与えてしまいます。せっかく内容がよくてもマイナスされてしまったらもったいないので、きちんとした写真を準備して、悪影響を及ぼさないようにしましょう。
写真館で撮影してもらう
証明写真の撮り方はいくつか方法がありますが、写真館で撮ってもらうようにしましょう。プロにお願いすることで、表情が硬い時に声をかけてもらえたり、光の当て方で顔が明るく見えるように工夫してもらったり、より良い一枚を撮ることができます。
また、撮影した写真をリタッチしてもらい、きれいに見せることが可能です。シミやしわ、クマ、ニキビを消したり、顔色が良く見えるようにトーンアップしたり、本人のよさが伝わる写真になります。さらに、写真館では1枚だけ撮るということはなく、大量の写真を撮り、その中から最も良い映りのものを選べます。
写真館での撮影で特におすすめなのが、就活用のプランを利用することです。単に写真を撮るだけでなく、清潔感のあるヘアスタイルやメイクを施してもらえます。特に業界別に「銀行業界なら髪をきっちりまとめた方がいい」「接客業なら柔らかい印象のメイクにして笑顔で写る」などのアドバイスをもらうことも可能です。完成した写真はデータで受け取れるため、20社、30社と選考を受ける企業が増えても、再度取りに行く必要がありません。
就活が本格化して忙しくなると、「写真館に行く時間がないから、証明写真機で撮ろう」「スマホで撮って印刷すればいい」と考える方もいますが、これらは極力避けましょう。時間がなくて写真を貼れなくなるよりはいいですが、そのような方法で撮った写真は見ればすぐにわかります。「うちへの志望度が高くない」と判断されかねないですし、そもそも写真のクオリティが非常に下がります。書類を提出する前日に写真を撮り忘れていたことに気づいたなど、緊急時以外は避けてください。
好印象な証明写真の撮り方
写真はただ撮るのではなく、できるだけ好印象に見せたいもの。より良い写真を撮るためには、6つのポイントがあります。
髪型やメイクを整える
就活の証明写真で見られるのは、顔の良し悪しではなく全体的な雰囲気や清潔感です。そのため、髪の毛は寝癖などなくきちんとまとまっているか、髪色は明るくないか、メイクは適切かといった点に注意しましょう。
服装はリクルートスーツです。シャツやブラウスは白、スーツは黒を選ぶと、どの業界用にも使えます。ネクタイはブルーやネイビーなどの、オーソドックスなカラーがおすすめです。
顔の角度や姿勢に気をつける
顔の角度によって、写真写りは大きく変わります。うつむきすぎると表情が暗く、ネガティブに見えがちです。また、目の下に影ができて不健康な印象になります。反対に上を向きすぎるとプライドが高く謙虚さがないような人に見えてしまいますし、フェイスラインがぼやけて実際よりふっくら見える効果も。しっかりと顎をひいてください。
姿勢をまっすぐにすることも大切です。椅子に座る時は浅すぎず深すぎないよう位置を調節し、反り腰にならないように気を付けてください。座ったら姿勢をまっすぐ伸ばし、一度肩を上げてすとんとおろすと、正しい位置になります。きれいに見えるコツは、頭のてっぺんから天井につられているように意識することです。
業界にあわせた表情やビジュアルを作る
業界によって、どんな見た目が好印象になるかは異なります。銀行や証券などの金融系や商社を志望している方は、とにかくまじめに見せることがポイント。女性は髪を結び、くくった髪が見えないようにまとめておきましょう。メイクが濃いとマイナスになるため、ナチュラルさを意識してください。特にリップの色が赤すぎると濃く見えてしまいます。男女ともに、おでこはしっかり出すのがポイントです。
コンサル業界もまじめさが必要ですが、お客様とコミュニケーションを取るため、少しの柔らかさが必要です。髪をしっかりまとめるなどは金融系と同じですが、表情はもう少し明るくして、口角を上げてください。
ホテルなどの観光業界を志望する方は、お客様と接することが得意そうに見えるよう、明るい表情で撮りましょう。女性の場合、髪はハーフアップにして半分おろしてもかまいません。しかし、顔にはかからないようにしましょう。
自然に見えるくらいの修正をする
写真館で撮影した写真を修整したり、スマホで撮った写真を自分で手直ししたりする場合、やりすぎには注意です。就活用の証明写真において、修整の目的は健康そうで明るく見えるようにすることであり、かわいく、かっこよく必要はありません。そのため、二重幅を広くしたり、小顔にしたりするのではなく、目の下のクマをけしたり、顔色を明るくしたりしましょう。
基本的には自分で行うのではなく、写真館の方にお任せします。技術がない人が修正すると、違和感が生まれて作り物のような印象になります。
背景は白
時間がなくスマホで証明写真を撮る場合、背景にも配慮しましょう。白い壁の前に、まっすぐ立ちます。壁の色が暗いと全体的な印象も暗くなるので、茶色や黒の壁は避けてください。
また、自分以外は何も映らないようにします。壁に貼ったポスターや雑貨が写ると、それだけでだらしなく見えてしまいます。自宅に適切な白い壁がなければ、大学の教室などで撮ってください。また、自撮りをすると角度がついてしまいがちなので、友人などにお願いして撮ってもらう方がおすすめです。
貼り付ける前に大学名と氏名を書く
写真が撮れたら、裏側に大学名と氏名を書いておきましょう。ESや履歴書に貼るので裏側が見えることはほとんどありませんが、万が一はがれてしまったときに誰のものだかわからなくなることを防ぎます。
そもそもはがれるような粘着力で貼ってしまうことが問題ですが、はがれたときに何も書かれていないと、さらに悪印象になる可能性があります。
ESや履歴書にはきちんとした証明写真を使おう
今回は、ESや履歴書に貼る証明写真について解説しました。つい内容ばかり考えて写真の準備がおろそかになる方が多いのですが、こういった細かい点も手を抜かないことが大切です。せっかく面接やESの内容を固めても写真が足を引っ張ってしまうともったいないので、前もってしっかり準備しておきましょう。
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