就職活動においてここ数年、インターンシップを実施する企業が増えています。また、就活生にとっても志望する業界や企業、そして仕事内容を理解し、自己分析を深める目的で参加する人も増加傾向にあります。実際、2024年卒の就職活動において、74.2%の学生がインターンシップに参加したという調査結果(※)が出ています。
※リクルート・就職みらい研究所調べ「就職白書2024」より
(https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/hakusho2024_0424-2.pdf)
もはや就職活動においてインターンシップは、内定獲得に向けて参加して当然という風潮にありますが、実際にはどのようなことが行われているのか、よくわからないという人も多いでしょう。今回は短期間で参加できる気軽さが人気の『1dayインターン』にスポットを当て、参加するメリット・デメリットなどを紹介します。就職活動をより有利に進めていくためにも、ぜひ参考にしていただければと思います。
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1dayインターンって何?
学生が就職する前に、実際の職場で働く人から話を聞いたり、業務を体験したりすること就活イベントである『インターンシップ』。その中でも1日で終わる、極めて短いインターンシップを1dayインターンと称しています。
実施する企業としては学生との交流を通じて、一人でも多くの優秀が人材を見つけ出したいという意図のもと、「自分たちのビジネスを理解してほしい」「会社の雰囲気を知ってほしい」といった趣旨によるプログラムを実施。『オープンカンパニー』や『1day仕事体験』と称し、説明会やセミナーのほか、見学会や体験会、ワークショップなどが行われています。
1dayインターンに参加するメリットは?
非常に短い期間で行われるインターンシップですので、開催当日に選考会が行われるケースはほとんどありません。しかし、企業と学生が相互理解することにより、得られるメリットは多く、就職活動を有利にする効果も得られます。ここでは代表的なメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
業界や企業情報が得られやすい
1dayインターンでは主に事業内容、そしてサービスについての説明が行われます。企業側は一人でも多くの学生にエントリーしてもらいたいので、事業の詳細から競合他社との違いや優位性についての説明が行われます。また、ここで得られる情報は最新のものであり、資料よりも詳細であることがほとんど。より深く業界や企業を理解することができます。また、1日という短期間での実施は、より多くのインターンに参加できるメリットも享受できます。
企業や同じ就活生との交流が持てる
業界・企業研究の参考になるだけではなく、インターンシップに参加することで人脈がつくれることも大きなメリットの一つです。1日のみであっても企業の採用担当者やそこで働く従業員の方々、そして同じ時間を共有した仲間として自分以外の就活生との交流の輪を広げる効果は十分期待できます。学生生活では得られない体験は就職活動はもちろん、就職後にもいい影響を与えてくれます。
早期選考のチャンスが得られやすい
1dayインターンでは当日の選考は行われませんが、採用担当者との交流を通じて「一次面接の免除」など、早期選考に進むチャンスが得られやすいというメリットもあります。企業側には一人でも多くの学生にエントリーしてもらい、優秀な人材を確保したいという思惑があります。マナーを守り、積極性をアピールすることで担当者の目に止まれば、内定獲得に一歩近づける可能性も出てきます。
1dayインターンに参加するデメリットは?
何事にもメリットがあればデメリットもあるように、1dayインターンにも参加する上であらかじめ認識しなければならないデメリットも存在します。メリットばかりに意識が向きすぎることなく、デメリットを知ることで1dayインターンへの参加をより有益なものにしていただきたいと思います。
リアルな就業体験はできない
1日しか参加できない1dayインターンでは、実践的な業務体験はほとんどできません。体験できるとしても簡単なワークショップに留まるケースがほとんどで、深い業務経験がしたいという人には1dayインターンは物足りなさを感じてしまうでしょう。また、職場環境や仕事との適性もはかりにくく、職業理解を深めたいならば長期インターンへの参加も検討する必要があります。
報酬は一切得られない
もともと就業することが目的ではなく、企業と学生双方の理解を促進することが目的の1dayインターンで給与は発生しません。参加においても発生する交通費を支給するケースはほとんどないので、金銭的コストがかかることを念頭におく必要があります。参加を検討する際は、交通費がかからないオンラインも検討するようにしましょう。
内定直結はごく少数
1dayインターンで早期選考のチャンスが得られやすくなっても、選考通過率が高まることは基本的にありません。そもそも1dayインターンは気軽に参加できる特性から、参加者が多くなることが考えられます。参加する人数が増えれば競争率は上がりますし、競争率が上がれば内定獲得の可能性も必然的に下がります。また、1日だけでは参加者の人柄などを把握してもらえることは難しく、選考自体が有利になることは考えにくいと捉えておきましょう。
1dayインターンで気をつけるべきことは?
気軽に参加できることが1dayインターンの大きな特徴ですが、就活イベントの一つであることから企業説明会同様に気をつけるべきポイントが存在します。少しでも1dayインターンを実りあるものにしていくためにも、以下に挙げるポイントに十分な注意を払いましょう。
参加目的を明確にする
就活イベントのすべてに言えることですが、1dayインターンも「ただ何となく」で参加するものではありません。自分自身の就職活動において、どのような目的をもって1dayインターンに参加するかをハッキリさせておくことは非常に重要なこと。業界・企業研究や自己分析を行うための情報収集など、何をテーマにするかを明確にしておきましょう。
服装やマナーに気を配る
1dayインターンは採用担当者をはじめ、企業で働く人たちと直接関わる機会があります。相手はビジネスシーンの一つとして捉えているケースがほとんどですので、スーツの着用や清潔感のある髪型・髪色、挨拶の徹底や丁寧な言葉遣い、そして時間厳守などの社会人として最低限守るべきマナーを意識しましょう。
参加企業について事前調査する
1dayインターンでは参加企業から事業や業務などについての説明が行われますが、事前にWebサイトやニュース記事などに目を通し、事業内容や企業理念、社風などを把握しておきましょう。その企業に対する理解が深まり、1dayインターンがより有意義なものになるでしょう。
積極的に質問する
1日だけのインターンシップですので、時間にも当然限りがあります。それだけに社員たちとのコミュニケーションには制限がありますし、少しでも企業や仕事などの理解を深めていきたいならば自ら積極的に質問をするようにしましょう。積極性をアピールすることで採用担当者の目に止まりやすくなるでしょうし、企業側の説明をより具体的に理解できるキッカケにもなります。
参加しただけで満足しない
気軽に参加できる1dayインターンは一社でも多くの企業と関わることができる反面、参加した数が経験値となるという勘違いを引き起こしやすくなります。1dayインターンに参加することは就職活動を少しでも優位にするための手段ですので、参加自体を目的にするようなことがあってはなりません。特に自宅で完結できるオンライン形式においては、その場の空気を掴みにくい上により積極的に参加しないと、何の学びも得られないでしょう。
参加後にお礼のメールを送る
企業側が募集しているとはいえ、1dayインターンは業務の時間を割いて行われます。社会人にとって時間はとても貴重なものですので、わざわざ自分たちのために1dayインターンの機会を設けてくれたことに対し、お礼のメールを送るようにしましょう。感謝の気持ちを伝えることは相手にポジティブな印象を与え、お互いの関係も良好になります。面倒に感じるかもしれませんが、そこは社会人としてのマナーと捉えてメールを送るようにしましょう。
インタツアーとの併用で1dayインターンをより有効的に!
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