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知らないと損する!個別面接の対策方法と質問・回答実例3選

就活の個別面接では、どんなところが見られているか理解していますか?

個別面接では応募者の細かい部分まで見られることが多いため、対策をしないと思わぬところで評価を落とされることがあります。

受け答えだけに自信があっても、面接マナーができていなければ評価は上がりません。
その逆で、マナーだけ完璧でも採用されることはないでしょう。

本記事では、主に個別面接対策方法と個別面接マナーの2点を詳しく解説していきます。
最後に個別面接でよく聞かれる質問・回答例文を載せています。

企業側の評価ポイントや基本的なマナーを理解し、個別面接で好印象を残しましょう!

個別面接とは?

個別面接とは、応募者1人に対しておこなわれる面接を言います。

応募書類に書いてある内容を元に時間をかけていろいろな質問をされるため、一貫した回答をするように気をつけなければなりません。

事前準備と個別面接対策をしっかりとしていきましょう。

個別面接の特徴

個別面接は、質問の数が多く一つの質問にじっくりと時間をかけて対話することが多いです。
企業によっては、一次面接、二次面接、最終面接、の段階があり、人事担当者や現場担当者など、段階によって異なる役職の担当者が面接官を務めます。

面接担当者は、面接の時間で採用する(または次の面接にすすめる)かどうかの的確な判断をしなければなりません。

そのため、個別面接では応募書類ではわからない人間性やスキルを評価するために時間をかけておこなわれます。

上記のような、書類からは読み取りづらい個人の性格や適正を個別面接で確認するために、時間をかけて面接がおこなわれます。

個別面接の平均時間

個別面接の時間は、面接の段階によって変わります。
企業によっても実施する面接の数は違いますが、各面接の傾向と時間は以下のようになります。

 一次面接二次面接最終面接
特徴・長くても10分ほど ・グループ面接の場合もある・平均30分~1時間ほど ・応募者数人が多いと数分で終わることもある・平均1時間ほど ・役員、社長などが面接内容の確認をするだけの場合が多い

面接時間はあくまで平均で、これより長い、短い、で合否の判断はされません。
応募者が多すぎて面接時間が短くなったり、話し好きの面接官で面接時間が長くなったりすることはよくあることです。

あくまで目安として、時間の長さで一喜一憂しないほうがよいでしょう。

別面接の対策方法

個別面接では、集団面接よりも時間をかけてその人自身を見られます。
深く観察されても動じないために、以下のポイントを意識して面接に臨みましょう。

これらは、集団面接にも通ずる対策ですが、個別面接ではより踏み込んだ受け答えができるような対策が必要です。

また、面接前にできる個別面接の対策法を3つ紹介するので、話す内容や質問内容がわからず不安な人は、以下の方法を試してみてください。

  1. 自己分析を入念に行う
  2. 企業・業界研究を念入りに行う
  3. 事前に質問される問題を想定しておく

やり方を詳しく解説します。

自己分析を入念に行う

自己分析は、話す内容に一貫性を持たせるためにもしっかりと深く考えておくことは必須です。

面接は応募書類を元におこなわれるので、何度も深掘りし、いろいろな質問を考えておくと面接官の質問に答えやすくなるでしょう。

最初は、企業の求める人物像を気にせず、とにかく自己アピールになりそうなことをたくさん書き出してください。その中から企業の求める人物像に当てはまりそうなものを選択していくとスムーズにアピールポイントが見つけられます。

また、「なぜ自分はこの選択をしたのか」「どうしてそう思ったのか」など、具体的に突き詰めていくことで自己理解が深まり、表面的ではない一貫性のある答えができるようになります。

応募書類に書いた自己PR部分はさらに深く具体的にアピールできるように念入りに準備しましょう。

企業・業界研究を念入りに行う

面接において企業・業界研究をおこなうことは重要です。

研究していること自体が入社意欲のアピールに繋がるだけではなく、企業研究を進めていくうちに、企業の求めている人材が理解できます。

主体性を求めている企業のところに、「その企業で役に立つかわからない国家資格を取得した」話をするよりも、「言われたことだけでなく、自分で考えで動いて成功した経験」をアピールする方が受かりやすそうですよね。

また、受かりたい企業だけではなく同業他社の研究、比較をすると応募した企業の良さがさらに見えてくることもあります。

企業の強みを理解し、企業の求めている人材のどの部分に自分が当てはまるのか、考えながら対策をすると企業からは魅力的にうつるでしょう。

事前に質問される問題を想定しておく

面接の質問は大きく分けると「想定可能な質問」と「想定困難な質問」があります。

 想定可能な質問想定困難な質問
・あなたの長所(短所) ・今まで努力したこと ・どんな仕事をしていきたいか ・これまでの仕事でどんな経験をしたか・あなたを食べ物に例えてください ・この机の良いところを3つあげてください ・最近1番興味が湧いた話はなんですか?
目的人柄や経験を知る柔軟性や対応力をみる

個別面接で聞かれる質問の大半は想定可能な質問です。

想定される質問を30個程度出し、その答えを徹底的に準備すれば、落ち着いて面接を受けることができるでしょう。

気持ちに余裕が生まれれば自信があるようにも見え、結果的に面接官に良い印象を与えることができます。

想定困難な質問は、普段の考え方を問われる質問や、面接官によっていくらでもバリエーションを変えて質問できるため対策が難しくなります。

徹底的な企業研究と自己分析によって自己理解を深めておくと、落ち着いて受け答えできるため、回答のしやすさが変わってくるでしょう。

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個別面接のマナー

個別面接において、面接時のマナーは合否を決めるポイントとしてしっかり見られています。

集団面接よりも応募者1人とじっくり向き合うため、個別面接で上手くアピールすればより採用に近づくことができます。

ここでは個別面接のマナーを3つに分けてポイントを解説していきます。

入室マナー

面接室への入室は、第一印象を決める大事な場面です。
最初の印象が良いと、その後の流れも好意的になりやすいでしょう。

逆に最初の印象が悪いと、まずはそのイメージを払拭するために相当な時間がかかり不利になります。

具体的な流れと、ポイントを見ていきましょう。

入室時には、ドアを3回ノックする

3回ノックした後は、室内の面接官から「どうぞ」「お入りください」などの返事を待ってから入室しましょう。

緊張してノックが小さくなりすぎたり、大きくなりすぎたりしないように気をつけてください。また焦って早く叩いたりせず、自分の気持ちを落ち着けるイメージで叩くとよいでしょう。

「失礼します」と言って部屋に入り、軽くドアの方を向いて閉める

面接室にドアがない場合も「失礼します」と一言かけてから入室するようにしましょう。
面接官に背中を見せないように意識しすぎて、後ろ手でドアを引くのはマナー違反です。

入室後にドアの前でお辞儀をし、椅子の横でお礼を伝える

ドアを閉めたら面接官の方へと向き直り、30度の角度でお辞儀をします。
そのあと椅子の横に立ち、面接官にこのようにお礼を伝えましょう。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇(名前)と申します。
よろしくお願いいたします。

と、伝えてから45度の角度でお辞儀をします。
お辞儀のマナーは、男性は手を身体のわきにそろえ、女性は手を体の前にそろえましょう。
話しながらお辞儀をせず、お辞儀は全て話し終えてからおこなってください。

「どうぞ」と言われてから着席する

面接官に「どうぞ」と言われた後に、「失礼いたします」と挨拶し、一礼(30度)してから座ります。着席したあとに、持っている鞄は椅子の横に置きましょう。荷物置き場がない場合が多いので、自立する鞄で行くとよいでしょう。

座る際のコツは、背もたれに腰はつけず背筋を伸ばして座ってください。

退室マナー

退出も基本的には入室マナーと同じです。お礼の伝え方や、お辞儀の仕方を意識しましょう。

椅子から立ってお礼をする

「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と伝えてから、45度の深いお辞儀をします。

ドアの前で「失礼します」と伝える

鞄やコートを全て持ち、ドアに向かって歩きます。
ドアの前で面接官の方へ向き直り、「失礼します」と言って一礼(30度)してからドアを出ましょう。

礼をした後、可能であれば面接官とアイコンタクトをとると印象がいいでしょう。
最後に、ゆっくり落ち着いて退出することを心がけてください。

面接中のマナー

面接官は応募者の話す内容だけでなく、マナーや話し方などを見ています。
なぜなら、応募者が自社に入社した場合、外部の人に与える印象がそのまま自社の印象に直結するからです。

以上の3点は、特に意識して気をつけましょう。

姿勢

印象が良くなる姿勢とは、椅子に浅く腰掛け背筋を伸ばした状態です。姿勢がいいと自信があるように見え、会話に説得力が増します。

最初は気をつけていても、慣れていないと時間が経つにつれて猫背になったり手足が揺れてしまうことがあります。
普段の生活から意識して、面接時には自然に保てるようにしておきましょう。

表情

リラックスした自然な明るい表情を意識しましょう。
緊張から無表情になってしまう人も多いですが、表情は常に面接官の目に入る部分です。
つまらなそうな表情や疲れた表情では、良い印象をもたれることはないでしょう。
面接当日にいきなり明るい表情を1時間保つのは難しいので、普段から練習しておくと良いでしょう。

話し方

相手の目を見て、明るくハキハキと話しましょう。この時、声の大きさにも気をつけてください。

緊張して小声になったり、早口になったりすると自信がないように見えてしまうため、内容が良くても評価をされづらくなります。
人の目を見て話すのが苦手な場合は、普段の生活から意識して目を見る練習をしてみてください。

また、応募者が面接官の話を聞く態度もしっかり見られています。
話を聞くときには相手の目を見てうなづく、これだけで印象は良くなるので意識してみましょう。

自分が志望する業界に合わせた服装を事前にリサーチし、TPOをわきまえた服装で面接を乗り越えましょう!

個別面接でよく聞かれる質問・回答例文

個別面接の質問内容は企業によって異なりますが、比較的聞かれやすい質問はある程度予想できます。頻出質問の内容と回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

志望動機

Q:「この職種を希望した理由はなんですか」  

A:「私は御社の業界戦略や事業展開に魅力を感じています。ですので、幅広く経験を積み御社の戦略に役立つ人材になれると考えて総合職を志望しました。」  

【ポイント】
■職種に対するネガティブな理由を言わない
■理由をポジティブに語る
Q:「この職種を希望した理由はなんですか」   A:「私は御社の業界戦略や事業展開に魅力を感じています。ですので、幅広く経験を積み御社の戦略に役立つ人材になれると考えて総合職を志望しました。」   【ポイント】 ■職種に対するネガティブな理由を言わない ■理由をポジティブに語る
Q:「当社に応募されたのはどういった理由ですか」  

A:「御社に応募させていただいた理由は二つです。一つは御社が企業成長のために様々な新しい取り組みをされている点を魅力に感じたことです。もう一つは御社のチームワークを大事にする社風に惹かれたからです。御社で働くことで、自分自身の成長も、社会にも価値のある仕事を実現できると感じたからです。」  

【ポイント】
■「給与がいいから」「土日休めるから」など、してもらうことばかり考えない
■勤務地を理由にする場合→転勤や事業展開の拡大に同意できる人材かを伝える
■事業内容を理由にする場合→新規事業でもやれる気概を伝える
■社風を理由にする場合→仲がいい、和気藹々など、環境に甘えたいだけと捉えられることは伝えない
■企業規模が大きい、成長産業を理由にする場合→企業にぶら下がりたいだけではないことを伝える
■自分が会社に入って何をしたいのか、どういう働き方をしたいのか語れるか見られる
Q:「就活でいろいろな企業の選考に参加すると思いますが、どのようなことを軸に会社を選んでいますか」  

A:「私が就職活動の軸と考えているのは、業界や業種に関係なく、新しいことに取り組んでおられる会社で働きたいということです。VUCAなど不安定な時代といわれていますが、それは新しいビジネスのチャンスでもあると思います。そういうチャンスを自分で形にできるようになりたいと考えています。」

人柄・性格

Q:「あなたを採用すると当社にはどんないいことがありますか」  

A:「私はスキルも経験もない学生ですが、目の前の課題に一生懸命取り組むことには自信があります。私を採用していただければ、御社をさらに元気づけることができると思います。」

【ポイント】
■自分を売り込むことができるか、内容よりも話しぶりを見られています
Q:「自分が他の学生と比べて優れていると思うことは何ですか」  

A:「私は派手なタイプではありませんし、コミュニケーションがものすごく得意というわけではありません。ですが、物事にしつこくコツコツ取り組むことができます。結果が出るまで粘り強く取り組むことができる資質は、きっと御社のお役に立てると思います。」  

【ポイント】
■自己分析の一人称評価だけでなく、客観視して伝える
■しっかりと比較分析をする
Q:「逆に自分が他の学生と比べて劣っていると思うことは何ですか」  

A:「他の人とすぐに打ち解けて仲良くする、ということが得意ではありません。そういう人はうらやましいと思います。時間はかかっても打ち解けることができるように、会った人の名前と顔や、聞いた話を忘れないように、全てメモを取り毎日整理するようにしています。」  

【ポイント】
■苦手意識や過去の失敗を元に、どのように克服したかを伝える
■劣っている原因を周囲のせいにしない
Q:「あなたは親御さんや家族の方からどのような性格だといわれますか」  

A:「父からは『お前は集中すると周りが見えなくなる』と言われることがあります。確かにそういう面がありますので、時間ごとにやるべきことを決めてセルフマネジメントするようにしています。」  

【ポイント】
■自己の認識と他者からの評価に落差がないか見直してみる
■落差がある場合にはそれを認識できているか

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

Q:「学生時代に頑張っていたこと、取り組んだことでどんな成果を出すことができましたか」

A:「学生時代で一番取り組んでいたのはサークル活動です。吹奏楽を大学に入ってから始めたので、正直うまくはないのですが、みんなの時間を調整してできる限り練習できる機会をつくるように努めてきました。サークル活動の成果としては、オンライン配信に取り組んだことです。コロナで演奏会や養護施設への訪問などができなくなったので、オンライン配信で見ていただけるように一から挑戦しました。オンライン配信で演奏会を何度か実施し、コロナ禍でも吹奏楽の楽しさを伝え、少しでも皆様を勇気づけることができたと思います。」  

【ポイント】
■頑張ったことについて話せる+それによって周りにどんないいことを創りだせたのかを伝える
Q:「今までの学生生活の中で最も苦労したことやつらかったことはどんなことですか」  

A:「コロナ禍でアルバイトが全然できなくなってしまったことです。それまで飲食店でアルバイトをしていたのですが、時短や休業で続けることができなくなりました。そこで、個別指導の学習塾でオンライン講義をするアルバイトを新しく始めました。全く違う仕事だったので最初は大変でしたが、今では新しい経験をするいいチャンスだったと考えています。」  

【ポイント】
■つらく感じることの傾向からストレスを感じやすい物事を見られるため、つらかったことを前向きに捉えられるような説明をする
■挫折や失敗をどのように解決したのかを付け加える

考え方、ビジネスマインド

Q:「例えば業務中に、大量の荷物運びをしなくてはならない同僚が、誰か手助けをしてくれないかと呼びかけました。あなたはどう対応しますか」  

A:「まずはすぐに『お手伝いします!』と声を上げます。誰かが声を出せば周りも動くと思いますし、『手が空いている人一緒に手伝って』と声がけすれば、荷物運びもすぐ終わらせられると思います。」  

【ポイント】
■自分に関係ない仕事も引き受けるマインドがあるかを見られる
■積極的に仕事を引き受けようとする人材だとアピールする
Q:「あなたが会社に入って経験を積み上司になったとします。新入社員から『仕事が気に入らない、合わないのでやりたくない、別の業務にしてほしい』と相談を受けました。どう対応しますか」  

A:「気に入らない、合わないとしても仕事は仕事です。何が気に入らないのかわからないと話が進みませんから、まずは一緒にその仕事をやって見せます。一緒にやれば改善点や解決法が見つかるかもしれません。」

まとめ

個別面接は、集団面接とは違った対策をする必要があります。より深く時間をかけていろいろな質問をされるため、特に事前準備を念入りにおこないましょう。

就活生の話し方もしっかりと見られることを意識し、普段の生活から「ハキハキ喋る」「相手の目を見て話す」「落ち着いてゆっくりと話す」といった練習をすることが大切です。

自分が志望する業界に合わせた服装を事前にリサーチし、TPOをわきまえた服装で面接を乗り越えましょう!

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