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【採用IR】『介護業界』 ポイント解説

今回は介護業界についてワンポイント解説をしていきます。高齢者の利用ニーズ拡大が続く中、地域連携や業界再編、人手不足などの課題への取り組みが重要になっている業界のトピックスを見ていきましょう。

3つのポイント

この記事では業界の最近の動きを押さえる3つのポイントを中心に解説します。

① コロナで大手中心に業界再編が進む
② 人手不足が深刻 技術投資が積極的に進む
③ 地域包括ケアシステムなどニーズに応えるサービス多様化

業界再編の動き、人材確保と技術投資、サービス多様化について説明します。

介護業界とは

まずはじめに、介護業界の概要を確認しましょう。
介護業界は、高齢者介護を目的とした国の介護保険制度に基づいた事業で、高齢者の日常生活を介護するサービスを提供しています。サービスの種類も多様化しており、有料老人ホーム、訪問介護、通所介護、サービス付き高齢者住宅、グループホームなどがあります。また、ベッドや車いすなどの福祉介護用品のメーカーも、レンタルや販売などで介護保険の対象となっています。

これらのサービスはそのほとんどが国からの介護保険給付を受けて運営されており、利用者が利用したサービスの金額に基づいて国から介護報酬を受け取っています。

市場の規模と変化

介護業界の市場規模の目安となる「介護保険給付費」は9.6兆円(2018年)で、2000年の介護保険制度発足以来右肩上がりで成長している産業です。公的な資金で賄われている制度なので、国の介護報酬の改定によって大きな影響を受けます。2018年の報酬改定では人手不足の影響から報酬額の上昇が行われましたが、国は全体的に介護保険給付の抑制を図っており、市場規模は緩やかな伸びにとどまっています。

2020年のコロナ禍では介護業界も大きな影響を受けましたが、高齢者介護のニーズは年々膨らんでおり、今後も産業規模は緩やかに拡大していくものと予想されています。

トピックス1

介護業界のトピックスとして押さえておきたいのが、業界再編の動きです。介護業界の企業は中小事業者が多く経営規模は大きくありません。利用者ニーズが高いため営業面での不安は少ないものの、コロナ禍や介護保険料の抑制傾向、さらに今後の事業投資・技術投資といった課題に対応するために、経営の安定性が必要となります。そのため、大手を中心とした業界再編の動きが活発化しています。

トピックス2

介護業界のキーワードで見逃せないのが「人手不足」です。これまで、介護人材は様々な理由からなり手が少ない業界でしたが、働き方改革など現場の負担を減らし待遇を改善する動きが活発化しています。また、外国人材の受入育成や、IT化や介護ロボットの導入など、人手不足解消と生産性向上に向けた動きが重要となります。日本の介護に関連する技術は世界的に注目されており、技術導入・開発に積極的な企業は今後成長が見込めます。

トピックス3

介護業界の注目トピックスとしては、サービス多様化への対応があります。かつては高齢者介護は老人ホームへの移住が主流でしたが、現在は在宅高齢者への訪問介護、デイサービスなどの通所介護なども広く普及しています。さらに、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など新しいサービスも拡大しています。このサービス多様化は、医療・介護・生活支援が一体となった『地域包括ケアシステム』に統合されていくと見られています。利用者ニーズに合わせた多様なサービス提供が今後必要とされています。

まとめ

介護業界はコロナ禍や人手不足など様々な課題に直面している業界ですが、引き続き高いニーズがあり市場も拡大する産業です。今後日本を追って高齢化するアジア各国では、潜在的に介護サービスのマーケットが広がっている、と考えることもでき、今後も成長市場となる可能性があります。課題と向き合い強みに変える戦略を、企業ごとにしっかりと確認していきましょう。

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