就活でいくつかの企業の選考を受けた結果、複数から内定をもらえることがあります。しかし、いくらたくさんの内定を得たとしても、実際に入社するのは一社です。そこで今回は、どのように入社する企業を決めるのか、複数内定が出たらどうすればいいかについて解説していきます。

複数内定を得る学生が増えている

ここ数年、就活では売り手市場が続いています。コロナ禍で落ち込んだ新卒採用ですが、2023年卒では航空やホテルなど、厳しい状況に追い込まれていた業界でも採用数の増加がみられます。

また、就活の早期化によってかなり早い段階で内定を得る学生も少なくありません。意識の高い学生は1年生や2年生からインターンシップに参加し、周りが就活を始めるころにはいくつか内定を持っているというケースもあります。

このような要因から複数の選考に通り、「どこに入社しよう」と内定承諾に関する悩みを抱えるケースが多いです。

内定承諾する企業を決めるためにやるべきこと

複数の企業から内定が出たらどうすればいいか、4つのポイントを解説します。

就活の軸を再確認する

就活を始める前に、「自分の就活の軸」を考えた方がほとんどでしょう。自分は仕事に何を求めるのか、どんな職場でどんなキャリアを積むかといったことを、改めて考えましょう。いざ内定が出るとつい目先の給与などで選んでしまうこともありますが、長期的に見るとうまくいかない可能性が高いです。「5年以内に海外で働きたい」「裁量の大きい仕事がしたい」など、自分の軸を実現できるかを基準に決めてください。

もし就活の軸を検討していないのであれば、自分の理想について考えてみましょう。5年後にどんな社会人になっていたいのか、それがもっとも叶いそうな企業はどこなのかという基準で決めてみてください。

また、自己分析をもとに選ぶ方法もおすすめです。自分の強みが活かせるのはどの企業か、自分の雰囲気や考え方と合っている社風を持つのはどの企業かといった観点で考えてみると、1社に絞り込みやすいでしょう。

企業訪問や内定者プログラムに再確認する

内定を出した学生に対して、企業訪問を受け入れてくれる企業は多いです。特に複数企業から内定を得たことを話せば、自社に来てもらうために拒否する採用担当者はほとんどいないでしょう。

特に最近は就活のオンライン化が進み、面接などをビデオ通話で行うことで一回も会社に足を運ばず内定まで進むこともあります。これでは実際の雰囲気がわからないので、一度は訪問してみることをおすすめします。

さらに、内定者プログラムにも注目してみましょう。内定者に何を求めているかがわかれば、会社が新入社員にどんなことを期待しているかがわかります。ここで大きなミスマッチが起きていると、入社後も違和感が残ることが多いです。

社員面談でリアルな話を聞く

ほとんどの企業で、内定者が実際に現場で働く社員の方と交流できる機会があります。ここでは、会社説明会などでは聞けないよりリアルな話を聞くことが可能です。気になっていることや懸念点があれば、勇気を出して一歩踏み込んだ情報を聞いてみましょう。

また、OBOGで現在もしくは過去にその企業に在籍していた人がいれば、その方に連絡してみるのもおすすめです。特にすでに退職している場合、現役の社員では言いにくい内容を教えてもらえることもあります。給与や休日についてなど、学生からはなかなか聞きにくい話もざっくばらんに質問できるチャンスです、

他人に相談しても最後は自分で決める

複数内定が出ると、ほとんどの方がどの企業を選ぼうか悩むため友人や両親などに相談します。自分以外の視点で考えてもらえるので有意義な方法ではありますが、最後の決定は必ず自分でしてください。

よくあるのが、「親がこちらの方がいいと言ったからここにする」というパターンです。両親は学生より人生経験があって社会人の大先輩でもあり、子供であるあなたのことを理解してくれています。しかし、自分の人生は自分しか責任がとれません。人に決めてもらうと「やっぱりあの時、こうしておけばよかった」と後悔してしまうこともあります。

内定を断るときのポイントとは

入社する企業を決めたら、他の企業には断りの連絡をする必要があります。「どうせ関係なくなるから」と不義理なことをするのはマナー違反ですし、将来、取引先などになる可能性もゼロではありません。

いつまでに返事をするか提示する

まず、複数から内定が出た時点でいつ返事をするか担当者に伝えましょう。企業側も採用計画があり、その年に何人の新入社員を採用するか決めています。そのためいつまでも態度を決めないでいると、計画に差し障り迷惑になってしまいます。

また、内定を決めるタイミングはなるべく早めにしましょう。一般的には内定が出てから1週間以内に返事をすることがほとんどです。もし他の企業の内定を待ちたい場合は、それがいつごとになりそうかも含めて相談してみましょう。

とはいえ、1か月後などあまりに長い場合には、内定取り消しになる可能性もあります。どのくらい待ってもらえるかは、企業次第です。

内定承諾後の辞退は早めに

一旦は内定を承諾したものの、後から「やっぱりあちらの会社に入りたい」と思い直すこともあるでしょう。その場合、一日でも早く採用担当者に連絡してください。ついずるずると悩んでしまい入社直前まで決められず、3月に入ってから内定辞退を申し出るケースもあるのですが、そこまで長引くとトラブルに発展する可能性もあります。

一人の学生が内定辞退を遅らせると、本来であれば次点で採用になっていた別の学生が落ちてしまうことになるのです。まず内定を承諾したらそれを覆さないこと、もしどうしても辞退する場合は、礼儀を尽くして少しでも早いタイミングにすることを心がけましょう。

関係なくなるからといって礼儀に反したことはしない

内定を辞退したからといって、まったく関係がなくなるとは限りません。入社した会社がその会社と取引があるかもしれませんし、同業の会社に入るなら業界間で「こんな失礼な学生がいた」と話があがるかもしれません。アルバイトをバックレるような感覚で連絡無視などをするのは、絶対にやめてください。

そもそも、関係が切れるとしても内定を出してくれた企業に対して不義理なことをするのはマナー違反です。学生のうちは多少の失礼な振る舞いも許されるかもしれませんが、社会人の一歩手前である就活生なら、礼儀正しいコミュニケーションを心がけましょう。

後悔しない内定承諾を

どの企業に内定承諾をするか、就活生にとっては大きな決断です。これによってその後のキャリアや働き方が変わるので、「どうすればいいのだろう」と悩むことでしょう。そんな時こそ今回解説したポイントに注目し、納得感を持って働き始められるように真剣に向き合いましょう。

また、企業を一社に絞るためには、そもそもどんな企業があるのかという情報をたくさん持っておくと役立ちます。比較対象が増えることで、その企業の魅力や弱点が見えやすくなるのです。そこで、ぜひインタツアーを活用してみてください。企業の方に実際にインタビューができるので、参加すればするほどたくさんの企業に質問をして、情報を集めることができます。

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