「これから上手くやっていけるのかな……」
内定者懇親会で感じ始めた内定先とのミスマッチ。
新卒で大手IT企業に就職したものの、入社半年で退職を考えることに――。
はじめに
こんにちは!学生ライターのがーすーです。
突然ですが、皆さんのなかでこんな風に感じている人はいませんか?
「周りがみんな勧めてくるA社にしようかな」
「有名な企業に行った方が将来的安心だよな」
本当は全く別の企業がいいなと思っていても、
世間体を気にして、ついつい自分の意志に反した選択をした就活生もいるのではないでしょうか。
けれども。周りの声、つまり「他人軸」で就活をすると入社後のギャップに苦しむことになるかもしれません……
他人軸で就活をするとどうなるのか。
反対に、自分軸で就活をするとどうなるのか。
今回は、他人軸と自分軸の両方で企業選びをした経験がある先輩にインタビューしてきました!
入社後に後悔しないようにあなたの「就活軸」、見直してみませんか?
【雄大さんの略歴】
・社会人4年目
・大学卒業後、新卒で大手IT企業に入社
・大手広告企業に転職し、営業職で業績を残す
・今春からベンチャー企業で事業責任者として転職予定
「他人軸」で就職した結果~ギャップに苦しんだ新卒時代~
――新卒で大手IT企業に就職されていますが、どのような就職活動をされたんでしょうか?
雄大さん:当時の就活軸は、「自己成長の速さ、企業の知名度、給与の高さ」の3つでした。自己成長の速さに関しては、高校生まで続けていたサッカー部での経験が大きく影響しています。全国大会を目指すようなゴリゴリの部活に属していたのですが、僕は部員の中でも上昇志向のかなり強い学生だったと思います。「レギュラーとして活躍してやる!」という強い意志を持って練習に励んでいましたからね。
サッカー部での経験が転じて、仕事選びにおいても成長の速さは大切にしたいと思いました。
雄大さん:企業の知名度と給与の高さについては、家族や友人など周りの目を気にしていたことが大きな理由です。「面白そう!この仕事やってみたいな」と思える企業があっても、条件を見て辞退することが多かったです。今振り返ると、他人軸メインでの就活は辞めておけばよかったと思います……。
――他人軸、ですか。あまり気に留めたことがなかったかもしれません。もっと詳しく教えていただけますか?
雄大さん:端的に話すと、入社後のギャップに苦しんだからです。入社前に開かれた内定者懇親会では、「あれ、今まで関わってきた人たちとカラーが違うな」「この人たちと上手くやっていけるかな……」なんて不安を薄々感じて。体育会系の部活に属していた僕にとって、社員さんはなんだか情熱に欠けるかも、と感じていました。そのままの気持ちで入社早々、やはり会社の雰囲気に違和感を抱き始めたんです。
入社後は地方に配属で、コロナも相まって人と話す機会がほぼ無い状態で……。人との交流が大好きな僕にとって正直地獄のような日々でした。入社後半年で退社を考えたほど、辛かったですね。
――入社後早々、1年目でかなり辛い経験をされたのですね。大手IT企業に入社すれば輝かしい社会人ライフが待っている、なんてミーハーな想像をしていましたが、実際はかなり違ったということでしょうか。
雄大さん:そうですね。正直、精神的にかなり追い詰められてしまいましたし、思い描いていた社会人生活とは180度違うものになりました。ギャップに苦しみつつも仕事に向き合いましたが、入社して1年後に転職に踏み切ることになりました。他人軸メインで企業を選んで失敗したからこそ、「次の就活では自分軸を大切にしたい」という強い思いで転職活動に励みました。
――自分軸で転職をしてみていかがでしたか?他人軸での就職との違いを教えていただきたいです!
「自分軸」で転職した結果~自分の強みを生かして無双セールスマンへ~
雄大さん:「自分軸の転職」を決意してからは、仕事をしながら自己分析をする時間への投資を始めました。自分のことを知らずして自分軸での転職は難しい、と想定できていたからです。新卒で痛い目にあったので、「もう2度と失敗したくない」「後戻りはできない」と、かなり追い詰められていました。自己理解プログラムに参加したり、ビジネス本を100冊以上読んだり、思いついた方法はすべて試しましたね。この時期は自己分析にひたむきに取り組んでいました。新しい考え方に触れ、仕事の本当のやりがいを見つけたことで、世の中にはこんなにも楽しそうに働いている人もいるのか!と驚かされました。この気づきを活かし、転職活動では自分の強みである「コミュニケーション能力」を伸ばせる営業職に就きました。
――自己分析・自己理解を通して気付いた自分の強みを活かせる企業を選ばれたのですね。自分軸で転職をした結果、他人軸で選んだ企業とどのような違いがありましたか?
雄大さん:自分軸で選んだ2社目ではとにかく高評価の連続でした!営業で無双しましたね。営業成績では半年間チームでトップをとり、最短でリーダーへの昇格もできて……!営業職ということで、人とのコミュニケーション量も1社目とは比べ物にならないくらい増えました。他人軸と自分軸でこんなにも結果が変わるなんて、正直、自分でも驚きましたね(笑)
――2社目では、順風満帆な営業マンだったのですね!自分軸で転職をしてから、QOLが格段に向上したのが見て取れます!
雄大さん:他人軸と自分軸で明らかに変化があったので、転職して改めて自分軸の大切さに気づくことができました。
就活生へメッセージ~「自分軸」で就職をするということ~
――最後に、就活生へメッセージをお願いします。
雄大さん:決断に迷ったら、ワクワクする方を選んでください。これは僕のモットーです。要するに、直観を大切にした方がいいということです。頭で考えて選択をすることが是だと思いがちですが、無意識な選択が案外予想外の良い結果に繋がることもあります。他人軸の話しの中でも少し触れましたが、僕が就活をしていたときは心から「この仕事やりたい!」「楽しそう!」って思える企業に出会っても、条件が合わず辞退していた企業が実際多かったんです。今思うと、もったいなかったなと……。だからこそ、皆さんにはワクワクする方を選んでほしいですね。
――自分軸と他人軸、両方で企業選びをしたことのある雄大さんだからこそ、得ることができた学びであると感じました。インタビューを受けてくださりありがとうございました!
さいごに
大切なのは他人軸ではなく、自分軸。
自分が本当にしたいことは何なのか、どんなことに惹かれるのか。
インタビューを通して、自分の意志で就活を進める大切さを学ばせていただきました。 がーすーも、周りの声を気にせず、自分の声を軸に就活を進めていきたいです。
インタツアー学生編集部