就活でもタイムパフォーマンスが大事!
だからこそ採用直結型のインターンシップで効率よく就活したいと考えている方も
多いと思います。
でもすべてのインターンシップが採用に直結するかというと、そうでもありません。
では、どこに気を付けてインターンシップを探せばいいのか、解説していきます!
Table of Contents
採用直結型インターンシップって?
結論から先にお伝えすると、採用に直結するインターンシップを探している場合は、
5日間以上開催しているインターンシップを選ぶのが良いでしょう。
では、なぜ5日間以上なのか、詳しく説明しますので、
まずは採用直結型インターンシップを解説する前に、
2022年にインターンシップの内容が変更されたことについてお話します。
文部科学省、厚生労働省、経済産業省(三省)によって「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方(三省合意)」が定められており、
これまで企業側はインターンシップで得た学生の情報を採用や広報の活動に使用することができませんでした。
それが2022年に「採用と大学教育の未来に関する産学協議会(産学協議会)」で改正が行われ、条件を満たした場合は学生情報の利用が可能に。
つまり、条件を満たしたインターンシップであれば、採用につながるケースができたんです。
インターンシップは何が変わる?
インターンシップの内容が変わることはわかりましたが、具体的には何が変わるのでしょうか?
特に重要な変更点は以下の3つです。
●インターンシップ・会社説明会を「キャリア形成支援に関する取り組み」として4つに分類
「オープン・カンパニー」
「キャリア教育」
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」
「高度専門型インターンシップ」
の4つに分類し、細かく条件を設けました。
後程4つの分類を詳しく説明します。
●「インターンシップ」の名称を使用できるのは、一定の条件を満たした場合のみ
実際は説明会の内容であるにもかかわらず「インターンシップ」と称していることがあったため、明確に分ける条件が設けられました。
●4分類のうちタイプ3とタイプ4の「インターンシップ」で取得した学生の個人情報を、企業は採用活動で使用可能
学生自身「インターンシップ」は採用に直結するものとしてとらえている場合が多く、そこで生じていた齟齬が解消されました。
4類型について
三省合意改正により「キャリア形成支援に関する取り組み」を4つに分類しました。
次に各分類の内容について詳しくご説明していきます。
●タイプ1 「オープン・カンパニー」
もともと「会社説明会」と呼ばれていたもので、学部1年次から対象となるため、キャリア教育の導入とも言えます。 コンテンツに対して特に制限はなく、時間帯やオンラインの活用など、カスタマイズが可能です。
ただし、1日以上の開催は認められておらず、職業体験はなし。
取得した学生の個人情報も、企業の採用活動で使用することはできません。
●タイプ2 「キャリア育成」
主に企業や大学が授業形式で行います。
学部1、2年次を対象としており、「働くことへの理解を深めるための教育」が目的のプログラムです。
取得した学生の個人情報を企業の採用活動で使用することはできません。
●タイプ3 「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」
学部3、4年次と修士1、2年次を対象としたプログラムで、従来「インターンシップ」と呼ばれていた形に近いものです。
職業体験型で、汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上の実施。
期間の半分以上は職場での就業体験と必ずフィードバックを行うことが義務付けられています。(テレワーク可)
このインターンシップで取得した学生の個人情報は、一定の条件を満たせば企業の採用活動に使用できます。
つまり、採用に直結する可能性が高いインターンシップということになります。
●タイプ4 「高度専門型インターンシップ」
大学院の修士・博士課程など、高度な専門性のある学生を対象とした長期インターンシップです。
まだ、具体的な内容などは検討されている最中ですが、2カ月以上の長期インターンシップを予定しています。
こちらも条件を満たせば、インターンシップで取得した学生の個人情報を企業の採用活動で使用することができるため、採用につながる可能性があります。
企業の理解度は?
新しいインターンシップの内容はわかりましたが、肝心の企業側はどこまでこの新体制に対応しているのでしょうか?
この三省合意改正を受けてインターンシップをどう活用するつもりなのか、企業を対象としたアンケートを見てみましょう。
●「三省合意」によるインターンシップの内容変更を受けて「対応を検討している」企業が6割越え
「対応を検討している」と回答した企業が61.5%に上り、さらに10.7%が「対応している」と回答しました。
企業側としても早期に学生と接点を持つことにメリットを感じているようです。
●インターンシップやオープン・カンパニーのコンテンツ見直しが5割以上
55.6%の、「インターンシップやオープン・カンパニーのコンテンツを見直す」についで、「インターンシップやオープン・カンパニーの実施回数を増やす」が47.1%となりました。
やはり三省合意改正にともなって、実施内容や開催時期を調整する企業が多いようですね。
●インターンシップ参加者には3年3月前に採用選考の案内を予定する企業が5割を超える
6.5%の企業が「インターンシップ参加者には3年生の3月を待たずに採用選考の案内をする」、
32.9%の企業が「インターンシップ参加者は通常の採用選考内で優遇する」と回答。
インターンシップ参加者の学生を積極的に採用しようとする姿勢を多くの企業が見せています。
まとめ
これまでは「会社説明会」や「職業体験」としてしか活用できなかったインターンシップですが、三省合意改正によって採用に直結するプログラムが用意されました。
今回改正されたインターンシップの内容をきちんと理解しておくことで、
企業が行うイベントが採用に直結するものなのかどうかがわかってきます。
特に5日間以上のインターンシップを行う企業は、採用に直結させたいと思っている場合があるため、「就活でもタイパ重視!」という方はとくに注目しておきましょう。
「インターンシップに参加したいけど、企業が決められない!」
という場合は、まずはインタツアーで企業や業界について知っていくことから始めるのがおすすめ。
いろんな企業・業界を見ていくことで、自分のやりたいことが見えてくるかもしれません。
なお、三省合意改正に関する記事はほかにも公開しているので、
気になる方は是非ご覧ください。