就活中、圧迫面接をされて落ち込んでしまった経験はあるでしょうか。今回はもし圧迫面接をされた時、帰ったりキレたりしてもよいのか、どのように乗り切ればいいのかなどについて解説します。

圧迫面接とは

圧迫面接とは、学生にあえて圧力をかけるような面接のことです。以前は多くの企業で行われていましたが、時代とともに廃れていきました。しかし、まれにまだ圧迫面接を行っている会社もあります。

具体的には、大声を出したり、否定的なことを言われたりすることが多いです。また、質問に回答してもそれを無視したり、揚げ足を取ったり、面接中にスマホをいじったりする面接官もいます。場合によっては、学生自身やその家族に対して差別的な発言が出ることもあります。

圧迫面接の目的

圧迫面接では面接官が明らかにマナー違反ともとれる態度をとりますが、その真意は様々です。例として、学生のストレス耐性を見たいと考えている場合があります。社会人になると取引先からクレームが入ったり、顧客の理不尽な要求を呑まなくてはならなかったりといったケースもあるので、それに耐えられるかをチェックします。

また、圧迫面接することで本音が知りたいと考えていることもあります。誰しも面接に向けて「この質問にはこう答えよう」と考えていますが、窮地に立たされると素が出るものです。その姿を見るために、あえてピンチに追いやるといったことがあります。

厳しい面接と圧迫面接の見分け方

単なる厳しい面接を、圧迫面接だと勘違いする学生もいます。よくあるパターンが「笑顔がない、顔が怖い」「声が大きい」「口調がきつい」といったことから、圧迫されていると思うことです。

また、何を答えても「なぜ」と聞かれ続けることもあります。これは学生にストレスを与えたいわけではなく、回答が不十分、またはその学生に興味があってもっと聞きたいといったケースが考えられます。圧迫面接だと勘違いしないよう、冷静な見極めが必要です。

反対に、口調が優しくても聞いてはいけない質問をされた場合、それは圧迫面接にあたる可能性があります。下記は禁止された項目なので、もし聞かれても答える必要はありません。

  • 本籍や出生地に関すること
  • 家族に関すること
  • 住宅状況に関すること
  • 生活環境・家庭環境などに関すること
  • 宗教に関すること
  • 支持政党に関すること
  • 人生観、生活信条に関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)
  • 学生運動など社会運動に関すること
  • 購読新聞、雑誌、愛読書などに関すること

他にも、「彼氏はいるの?どのくらい付き合ってるの?」「何歳上までいける?」といったセクハラ行為にあたる質問を投げかけられることがあります。その場合も、選考には関係ないため無理に答える必要はありません。

圧迫面接は受け入れるべきか?

圧迫面接を受け入れるべきかどうかは、「社会人になってから、こういった面接をするような人間と一緒に働くことが許容できるほど、その企業への志望度が高いか」によります。どうしても入社したい第一志望であれば、何とか乗り切って内定を目指してもいいでしょう。

しかし「時代錯誤な面接をしている企業で働きたくない」「一緒に働く上司として尊敬できない」と判断するなら、無理にあわせる必要はありません。

圧迫面接を乗り切る方法

圧迫面接を上手くかわすには、とにかくめげずに笑顔で返答することです。泣き出したり黙ってしまったりしては、選考はなかなか通りません。できるだけ明るく前向きに、面接官の態度を気にしすぎないことが大切です。

例として、学生時代に頑張ったことを話し「そんなもの大したことない」と言われたら、「大きな結果は出せませんでしたが、○○ということを学ぶ機会になりました」「この経験で学んだ○○というスキルは、御社でこんな風に活かせると考えています」など、ポジティブな内容を返すようにしましょう。

相手が本当に怒っていると考えるとパニックになってしまうかもしれませんが、「圧迫面接をしようという目的を持って、学生全員に対してわざわざこんな態度をとっているんだな」と一段上の目線を持つと、冷静になれるでしょう。

圧迫面接を終わらせる方法

あえて不愉快な発言をするような圧迫面接に、必ずしも耐える必要はありません。「もうこの会社に入社したくない」と思ったら、その場で帰りましょう。この時、感情的になると思わぬトラブルになることがあるので、冷静さが重要です。

「これまでのご発言に関し、入社後もこういった対応があるのであれば、選考を辞退したいと判断しました。途中ではありますが、ここで失礼させていただきます」「○○さんとお話をさせていただいて、私が面接の前に抱いていた貴社のイメージは、実際と大きく異なることがわかりました。大変残念ではありますが、選考を辞退させていただきます。失礼いたします」など、一言伝えて去りましょう。

企業側も学生を無理やり引き留める権利はないので、何を言い返されても黙って立ち去って問題ありません。途中で帰ったからといって特に問題に発展することはなく、単に選考で不合格になるだけなので、あまり無理して面接を受け続けないようにしましょう。

圧迫面接でキレたらどうなる?

圧迫面接でのやり取りに傷つき、つい感情的になってしまうケースもあります。もしキレて言い返しても、その企業に採用されないだけです。ただし、怒りから相手に手を出したりものを壊したりしてしまうと、大問題に発展する可能性があります。

カッとなったら深呼吸をして、落ち着くことが先決です。ゆっくり10秒数えるなどして、とっさに行動しないようにしてください。また、失礼なのは相手方なので、同じ土俵に立たず、冷静に立ち去るようにしましょう。

圧迫面接には冷静な対応を

今回は、圧迫面接について解説しました。今ではこういった面接を意図的にしている企業はほとんどありませんが、ゼロではないのが実態です。圧迫面接を乗り越えてでも入りたい会社であれば別ですが、そうでないなら冷静に面接を終えることをおすすめします。

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