兵庫県淡路市の株式会社沖物産は、日本をはじめアジア・オセアニア各国から水産物や農産物を仕入れ、自社ブランドとして商品開発と販売を行っている企業。創業は1942年で、現在は淡路市にある本社のほか、大阪や神戸など各地に拠点を構え、幅広いビジネスを展開しています。
そんな沖物産が実施しているインターンシップ「沖物産の選べる1day仕事体験!(営業・品質管理どちらか!)」に参加したことをきっかけに、2025年、同社に新卒入社したのが松坂拳伸さん。今回は松坂さんに「1day仕事体験」の感想や、そこで得られたもの、また新卒社員として日々感じていることなどを、根掘り葉掘り聞いてみました。 (文中敬称略)
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地元・淡路島で働きたいと思っていたとき沖物産のインターンシップを知り、参加を決意
――学生時代、なぜ沖物産という会社に興味を持ったのか、まずはそこから教えてください。
松坂:自分は淡路島の出身で、この土地を愛しています。そのため以前から「淡路島の企業に入社し、淡路島で働きたい!」と強く願っていました。そして沖物産のことも、地元の企業として以前から知っていました。そんなときに沖物産がインターンシップとして「1day仕事体験」を開催すると知り、居ても立ってもいられず参加を希望したという次第です。
――「1day仕事体験」では、具体的にはどんなことを体験したのでしょうか?
松坂:このインターンシップでは、「営業」と「品質管理」のどちらかを選ぶことができるのですが、自分は以前からなんとなく興味があった「営業」を希望しました。
当日の具体的なスケジュールは、午前中に食品業界と沖物産についてのオリエンテーションを受け、社内を見学した後に昼食。そして13時から営業社員の方と一緒に5件ほどのお客様を訪問し、実際の商談に同席させてもらいました。帰社後は質疑応答を行い、フィードバックをいただいて16時頃に全プログラムが終了したと記憶しています。
「営業=売り込むこと」と思っていたが実際はまったくそうではなかった
――模擬的な商談ではなく、リアルな商談に同席されたのですね! ビジネスの現場に立ち会ってみて、どのような印象を受けましたか?
松坂:同行させていただいた先輩が行っていた営業活動は、自分がイメージしていた「営業」とはまったく異なっていました。そこに、よい意味でのショックを受けました。
――イメージしていたものと違ったというのは、具体的にはどういうことなのでしょう?
松坂:自分は、営業というのは人に何かを「売り込む」仕事であると思っていました。しかし先輩が行っていたのは、「既存のお客様と普通のコミュニケーションを取り、その中でお客様のニーズや課題を敏感に感じ取る。そのうえで、お客様の課題を解決するための有意義な提案を行う」というものでした。本当に目からウロコでした!
――先輩社員は、お客様のニーズをどのような形で察知していたのでしょう?
松坂:とにかくコミュニケーションを取っていましたね。まずは「まいどー!」というご挨拶から始まり、ホテルなどの固めのお客様とはかっちりと、一般的な飲食店のお客様とはフランクなニュアンスでさまざまな会話をし、その会話の端々から、お客様の中にあるニーズと課題を的確に掘り起こしていました。「さすがだな!」と思いましたし、自分がイメージしていた「営業=売り込み」という見方がまったく的外れであったことがよくわかりました。
――売り込む能力ではなく、人としっかりコミュニケーションが取れることこそが重要なんですね?
松坂:そう思いました。あとは「沖物産の営業社員は、お客様からものすごく信頼されている」とも思いました。というのも、同行させてもらった先輩社員は、特に断りもなくお客様の冷凍庫に入り、保管されている食材の配置を適切に整え、数量をカウントするなどして「◯◯が少なくなっているから、そろそろ発注したほうがいいんじゃないですか?」とお客様に伝えていたのです。
飲食業の方々にとって本当に大事な場所である冷凍庫に、そのような形で自由に出入りすることを許されているのは「完全に信頼されているから」ですよね。商品を売り込むうんぬんの前に、まずは人として、そしてプロとして、お客様からの信頼を得ることが大切なのだということを、教わった気がします。
会社全体に「やわらかな雰囲気」が流れる沖物産
――敏腕営業マンと思しき先輩と半日を一緒に過ごしたわけですが、気難しい部分や、一緒にいて気まずいようなことはありませんでしたか?
松坂:それはまったくありませんでした。配送用のトラックに同乗して移動したのですが、車内でも会社のことや商品のこと、あるいはプライベートに関することをたくさんお話しいただき、また私からの質問にも快く答えていただけました。とにかく「いい雰囲気を作ろう」と努力されているのが伝わってきましたし、それは就活生に対してだけでなく、沖物産という会社全体に流れているものであるとも感じました。
――社内の雰囲気もいいということですか?
松坂:そうですね。全体の雰囲気が非常にやわらかいというか、ピリピリした感じではないと思いました。それはインターンシップを経て実際に入社した今、いっそう強く感じている部分です。もっと固い感じの会社だと思っていたので、よい意味で裏切られた感じです(笑)。
「お客様から信頼される営業マン」をめざし、日々の仕事をしっかりこなしながら成長していきたい
――「1day仕事体験」はその後、松坂さんにとってどのように役立っていますか?
松坂:沖物産への入社を決めることができたというのはもちろんですが、それに加えて「コミュニケーションの大切さ」や、話をする際の“つかみ”の重要性、そして「自ら気づき、他者から信頼される人間になること」の大切さを学ぶことができたと思っています。
――2025年4月の正式入社を経て、今後がんばっていきたいと考えていることを教えてください。
松坂:もっともっと商品知識を身につけなければいけませんし、設定されている数値目標も、ぜひ達成したいと考えています。しかしそのためには、先輩たちのような「信頼される人間」になることが、一番大切なのではないかと思っています。お客様に信頼され、さまざまな課題を適切に解決できる営業マンになるべく、日々の業務をしっかりこなしながら、成長していきたいと考えています。
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インタツアー編集部