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【事務職の一日を大公開!Vol.2】誰でも事務職になるチャンスあり!事務職の大ベテランが語る、これからの就職活動のスタンダードの一つになりえる「常用型派遣」とは。

はじめに

ワークライフバランスを実現しやすい職種として人気の高い事務職。しかし、その人気から新卒の採用が少なく、狭き門と言われる職種でもあります。そこで近年注目されているのが「常用型派遣」という働き方です。今回、この働き方についてお話を伺うのは、前回「先輩の1日に密着シリーズ」に登場していただいたNさんです。Nさんは新卒から「常用型派遣」という形態で事務職として働いている、いうならば「常用型派遣」の大ベテラン。これからの就職活動のスタンダードの一つになりえる「常用型派遣」について深堀りできればと思います。

常用型派遣は「ハケン」じゃない⁈ 

――Nさん、お久しぶりです。本日は常用型派遣について詳しくお聞きできればと思います。よろしくお願いします。

Nさん:お久しぶりです!こちらこそよろしくお願いします。

――さっそくですが、常用型派遣とはどのようなものですか?一般的にイメージされる「派遣」とは異なるのでしょうか。

Nさん:常用型派遣とは、人材派遣会社の正社員として派遣先の企業で勤務する雇用形態のことです。一般的な派遣は「登録型派遣」と呼ばれ、派遣元と有期の雇用関係にあります。対して常用型派遣は、派遣元の会社と無期限の雇用契約を結ぶので、派遣先での労働期間が終了しても派遣元との雇用関係は継続されます。正社員として雇用されるので、通常の正社員と同様に毎月の給与はもちろん、社会保険や有休、福利厚生なども保証され、安定した働き方を実現できます。

――なるほど、「派遣」という単語が入っていますが、中身は通常の正社員と差異のないものなんですね。

Nさん:そうなんです。少しややこしいですよね。私も就活をするまで常用型派遣のことを知らなかったので、会社説明会で聞いたときにこんな働き方があるのかと驚きました。

――私も就活生ですが、常用型派遣、あまり聞きなじみのない雇用形態でした。今までにどのくらいの派遣先に行きましたか?

Nさん:今は転職をして2社目なんですが、新卒で入った会社では2回異なる職場で働きました。正社員として様々な職場で働くことができるので、様々な経験を通じて自分のキャリアを広げたい学生さんに合っていると思います。

――次に常用型派遣ならではのメリットなどあれば教えていただきたいです。

Nさん:研修体制が整っているところです。事務職はある程度のスキルを持った経験者が登用されることが多いので、希望者のみに適用されるケースが少なくありません。これに対して常用型派遣では新卒の採用を積極的に行っている会社が多いので、ビジネスマナーから実習まで充実した新人研修を無料で受けられる可能性が高いです。実際、私が新卒で入った会社では、基礎的なPCスキルや電話対応のやり方など、演習を通してていねいに教えていただきました。

――ありがとうございます。手厚いサポートが無料で受けられるのは安心ですね。少しお聞きしづらいのですが、デメリットはありましたか?

Nさん:そうですね……。強いてあげるとしたら、同期がいないところです。入社するタイミングや派遣先が異なるので、仲間同士で高めあっていきたいという方にはあまり向いていないかもしれません。でも先ほど話した新人研修で仲の良い友人が出来ることも少なくありません。私もたまに連絡を取り合っていて、お互いの職場の状況を共有したりしています。

Nさんの就活生時代

――続いてNさんの就活生時代についてお聞きできればと思います。Nさんはもともと事務職を目指されていたんでしょうか?また、どのように常用型派遣の会社を見つけましたか?

Nさん:私はもともと事務職に就きたかったので、事務職一本に絞って就職活動をしていました。でもなかなか新卒で一般職を採用している会社が少なくて、就活はなかなかうまくいかず……。そんなときにたまたま求人サイトで知ったのが常用型派遣という働き方でした。いくつか同じような特徴を持つ会社をピックアップして、片っ端から説明会を受けて、最終的に内定を頂くことができました。

――同じ特徴とはどのようなものですか?

Nさん:これは事務職の派遣を行う人材会社に共通しているのですが、まず求人サイトで「事務職」と検索して、全国各地に勤務地があってかつ人材系の会社であったら常用型派遣を行う会社である可能性が高いと思います。

――事務職の常用型派遣を行う会社かどうか見極めるポイントですね。常用型派遣と実際に明記している会社は少ないですし、求人サイトは情報量が多くて見るのが大変なのでありがたいです。

Nさん:そうですね。少し調べるのは大変ですが、もし私のように事務職が第一志望で内定を取りたいと考えている学生さんがいればぜひ常用型派遣を選択肢の一つに入れてもらえればと思います。

――ありがとうございます。最後にNさんの将来のビジョンについて教えていただきたいです。

Nさん:今は常用型派遣として事務職の仕事に就いていますが、実は今、ITサポート(一般事務とエンジニアを兼務し、ITに関連する業務をサポートする役割)という仕事が少し気になっていて、色々調べているところです。常用型派遣という形態で、たくさんの経験を積み重ねたからこそ、今の考えに至ることができたのかなと思っています。「事務職に就きたい!」と考える学生さんや、「今はやりたいことが見つかっていない……。」と考えている学生さんにもぜひおすすめしたい働き方です。

――インタビューを受けてくださり、ありがとうございました。

前回のインタビュー記事はこちらからご覧いただけます。

インタツアー学生編集部